この記事では、映画『水は海に向かって流れる』について、原作漫画の感想や評価から映画版のスタッフやキャストなどの紹介、そして撮影地についても紹介しています。
原作漫画から映画版の登場人物を相関図を含めて分かりやすく解説していくので、原作ファンや映画ファンも必見の情報が盛りだくさんです。千葉県を中心にしたロケ地も詳しく紹介します。
是非最後まで読んで、映画の魅力をより深く味わってください。
1.『水は海に向かって流れる』について
1-1.漫画『水は海に向かって流れる』の概要
『水は海に向かって流れる』は、別冊少年マガジン(講談社)にて、2018年9月号から2020年8月号まで連載され、単行本は全3巻が刊行されました。
【あらすじ】高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。最寄りの駅に迎えにきたのは、見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、個性ある曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まっていくー
1-2.田島列島さんについて
田島列島さんが描く作品は、登場人物たちの葛藤や人間関係を中心として、家族や友情といったテーマを扱った作品が多いです。読者からは、ストーリー展開が緻密であり、登場人物たちの心理描写が深いことが評価されています。
また、一見シリアスなテーマを扱いながらも、ユーモアや笑いを取り入れている点も特徴的です。
田島列島さんの代表作『子供はわかってあげない』は、マンガ大賞2015第2位など各漫画賞を総ナメにした名作です。2021年には上白石萌歌主演で実写映画化されました。
そんな田島列島さんの描く原作漫画の世界観が、どのように表現されるかは注目するポイントですね。
2.映画『水は海に向かって流れる』の作品情報
2-1.映画版の概要と製作情報
映画『水は海に向かって流れる』は、原作漫画の世界観を忠実に再現した映画作品であり、田島列島の同名漫画を見事に実写映画化しています。
本作は、26歳のOL・榊さんと高校1年生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描いています。
主人公・榊千紗を演じるのは、国民的女優の広瀬すず。感情を表に出さないクールなオトナ女子という難役に挑戦しています。そして、榊さんに淡い想いを寄せる直達役に抜擢されたのは、若手注目の俳優・大西利空。
そんな”10歳”年の差2人が織りなす感動物語に、こころ揺さぶられること間違いなしです。
主題歌はスピッツが担当し、本作のために書き下ろされた新曲「ときめきpart1」が、登場人物たちの心情に寄り添い、この物語を一層彩っています。
10歳年下の直達のまっすぐな想いが、榊さんの止まっていた時間を動かしていくという、感動的なストーリーに期待が高まります。
2-2.原作漫画と映画の内容に違いはあるのか
原作漫画では、熊沢直達が主人公となっているが、映画化にあたり、広瀬すず扮する榊千紗を主人公としています。
あらすじを読んだところ、基本原作漫画のストーリーを忠実に再現しているようですが、何事にも無感情で心を閉ざした26歳・OLの視点で描かれており、原作とひと味違った作品に期待したいですね。
2-3.映画『水は海に向かって流れる』のあらすじ
高校への通学のために叔父の家に居候することになった直達が駅に着くと、見知らぬ大人の女性、榊千紗(広瀬すず)が迎えにきていた。
案内された家には、脱サラしてマンガ家になった叔父、女装した占い師、海外を放浪する大学教授、そして笑わない26歳の会社員・榊がおり、彼らとの共同生活が始まる。
直達は次第に榊に好意を寄せるようになるが、榊は「恋愛はしない」と宣言する。
(シネマトゥデイより引用)
登場人物の個性あふれる楽しそうな表情をみるだけで、作品の魅力が伝わってきますね。
2-4. スタッフの紹介
原作 | 田島列島『水は海に向かって流れる』 |
---|---|
監督 | 前田哲 |
脚本 | 大島里美 |
撮影 | 池田直矢 |
音楽 | 羽毛田丈史 |
主題歌 | スピッツ「ときめきpart1」 |
スピッツが「ときめきpart1」を書き下ろし、本作の主題歌を担当する。
草野マサムネは、「世の中ポジティブシンキングだけでは乗り切れないよなぁ、そんなことを考えさせられる、心に残るというより‘心に引っかかる’お話です。それでもやっぱり障壁を乗り越えて、出会いの『ときめき』を大事にしたい。なのであえてポジティブな曲を作ってみました」とコメントしている。製作陣が熱烈な想いでスピッツへオファーし、実現したという。
2-5. キャストの紹介
2-5-1.榊 千紗(広瀬すず)
OL。過去の出来事から心を閉ざし、日々を淡々と生きている。「恋愛はしない」と宣言する。つくる豪快な料理にもご注目
2-5-2.熊沢直達(大西利空)
実家から遠く離れた高校に通うことになったため、叔父である歌川茂道の家に居候する。共同生活を送るうちに千紗に淡い思いを抱き始める。
2-5-3.歌川茂道(高良健吾)
直達の母親の弟で、直達の叔父。古くて大きな庭付きの木造家屋で暮らしており、空いた部屋を貸している。漫画家でペンネームは「ニゲミチ先生」。
2-5-4.泉谷 颯(戸塚純貴)
女装占い師。穏やかな性格だが、喧嘩が強い。
2-5-5.成瀬賢三(生瀬勝久)
大学教授を務める初老の男性。千紗からは「ナルちゃん」と呼ばれる。千紗の父親のサカキンとは昔からの知り合いで、10年前に起きたある事情を知っている。
2-5-6.泉谷 楓:當真あみ
泉谷颯の妹で、直達のクラスメイト。ポニーテールが似合う美人。悩む直達に寄り添っていくうちに、直達に惹かれていく。
2-5-7.熊沢達夫(北村有起哉)
直達の父親。10年ほど前に起きたある事情の張本人。茂道の家で偶然千紗を見かけ、複雑な思いを抱く。
2-5-8.榊 謹悟(勝村政信)
千紗の父親。大学教授の成瀬とは古くからの知り合い。
2-5-9.高島紗苗(坂井真紀)
榊千紗の母親。10年ほど前に起きたある事情の張本人。
3.登場人物の相関図
登場人物を、相関図で分かりやすくまとめました。
4.映画『水は海に向かって流れる』の撮影地はどこ?
『水は海に向かって流れる』は、千葉県を中心にロケが行われました。
4-1.千葉県市原市 小湊鐡道「上総牛久駅」
劇中で出てくる「部妻川駅」駅舎。千紗さんが直達を迎えに行くシーン。
□〒290-0225 千葉県市原市牛久
4-2.佐倉スタジオ
4人が暮らすシェアハウスはこの場所で撮影されました。
この場所は多くのドラマや映画で使われている撮影スタジオです。この映画では、室内を美術スタッフが作り、キャラクターに合わせた部屋作りにも注目です。
□〒285-0813 千葉県佐倉市石川559−55
4-3.勝浦市の守谷海水浴場
主人公・榊と直達が戯れるシーンが撮影されました。
□〒299-5244 千葉県守谷
5.まとめ
映画『水は海に向かって流れる』は、田島列島さん原作漫画を、広瀬すずさん主演で映画化した作品です。
物語は、26歳のOL・榊さんと高校1年生の直達を中心に、曲者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描いています。本作のテーマは、人と人との繋がりや、時間の刻みに対する想い。榊さんに淡い想いを寄せる直達が、彼女の心を動かしていく感動的なストーリーにも期待が高まります。
主演の広瀬さんをはじめ、大西利空さんや高良健吾さん、戸塚純貴さん、生瀬勝久さん、當真あみさん、北村有起哉さん、勝村政信さん、坂井真紀さんら実力派俳優陣が集結しています。キャストをみるだけで、ワクワクしますね。
そして撮影に使われた、千葉県市原市の小湊鐡道の「上総牛久駅」駅舎。ここの雨での出会いのシーンは、かなり印象的に描かれており、本作の重要な部分となっています。
この映画は、人間の心の奥底にある淡い想いを描いた感動的な作品であり、観客を涙させること間違いありません。ぜひどうぞ!
映画公開前のため、現時点では情報が完全ではありません。情報が入り次第、記事を更新していく予定です。
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