「最強じゃない、ヒーローじゃない、でもやるしかない!」――そんなキャッチコピーがぴったりのマーベル最新作『サンダーボルツ*』が、ついに2025年5月2日、日米同時公開!
アベンジャーズ不在の世界で、クセ者ぞろいのアンチヒーローたちが“やりたい放題”のチームを結成。
肉弾戦オンリー、空も飛べない、でも世界の命運は彼らの手に!?「ヒーローじゃなくても世界は救えるのか?」そんな疑問とワクワクを胸に、映画館で新しいマーベルの幕開けを体感しませんか?

1. 原作の魅力
『サンダーボルツ*』は、マーベル・コミックの人気シリーズ『Thunderbolts』を原作としています。1997年にカート・ビュシーク(脚本)とマーク・バグリー(作画)によって生み出されたこのシリーズは、ヴィラン(悪役)たちがヒーローとして活動するという異色の設定で話題に。
読者からは「ダークヒーローの葛藤がリアル」「正義と悪の境界線が揺らぐ展開が新鮮」と高評価を受けて人気作となりました。
1-1. ヴィランからヒーローへ―異色のチーム誕生―
『サンダーボルツ』は、1997年にマーベルコミックで初登場した異色のヒーローチームです。元々は「マスターズ・オブ・イービル」という悪役集団が、バロン・ジーモの指導のもと“ヒーロー”として偽装し、市民の信頼を得て世界の中枢に入り込もうとしたのが始まりです。しかし、活動を続ける中で本当にヒーローになりたいと願うメンバーが現れ、ジーモの支配から離反するドラマが展開されます。
善悪の境界線で揺れるキャラクターたちの葛藤が、他のヒーローチームと一線を画す最大の魅力です。
1-2. 予測不能なストーリーと多彩なチーム編成
サンダーボルツは、単なるヒーロー集団ではなく、メンバーの入れ替わりや裏切り、再結成が繰り返される“流動的なチーム”です。初期メンバーにはムーンストーン、アトラス、マッハXなどクセ者が揃い、時にはホークアイやノーマン・オズボーン(グリーンゴブリン)など、意外な人物がリーダーを務めたことも。ストーリーは裏切りやどんでん返しが多く、読者の予想を裏切る展開が続出します。
ヒーローとしての自覚に目覚めたり、再び悪に染まったりと、メンバーそれぞれの成長や転落も見どころです。
1-3. 強大な敵と“スーパー”でないヒーローたち
サンダーボルツの物語では、彼ら自身の過去の罪や政府との関係だけでなく、セントリー/ヴォイドのような圧倒的な力を持つ存在との対決も描かれます。セントリーはDCコミックスのスーパーマンのような能力を持ちますが、もう一つの人格“ヴォイド”を抱える複雑なキャラクター。
サンダーボルツのメンバーは必ずしも「スーパー」でも「ヒーロー」でもなく、肉弾戦や知恵で強敵に挑む姿が、従来のヒーロー像とは異なるリアルな魅力となっています。
2. 映画『サンダーボルツ*』の基本情報
2-1.あらすじ
ニューヨークに突如現れた巨大な黒い影が、市民を次々と消し去る未曽有の脅威となる中、アベンジャーズは姿を見せない。CIA長官ヴァレンティーナの呼びかけに応え、バッキー・バーンズがエレーナ、ジョン・ウォーカー、レッド・ガーディアン、ゴースト、タスクマスターら過去に悪事を犯した仲間を集め、「サンダーボルツ*」を結成。だが、彼らの前にバッキーの義手すら砕く謎の敵が立ちはだかる。
2-2.制作スタッフ
監督 | ジェイク・シュライアー |
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製作 | ケビン・ファイギ |
製作総指揮 | ルイス・デスポジート/ブライアン・チャペック/ジェイソン・タメス |
共同製作 | デビッド・J・グラント/アラーナ・ウィリアムズ |
原案 | エリック・ピアソン |
脚本 | エリック・ピアソン/ジョアンナ・カロ |
撮影 | アンドリュー・ドロス・パレルモ |
音楽 | サン・ラックス |
ジェイク・シュライアー監督は、『ロボット・アンド・フランク』や『ペーパータウン』などで知られる新鋭。人間ドラマとユーモア、そして独特の映像美を融合させる手腕が高く評価されています。今回の『サンダーボルツ*』でも、A24作品を思わせる静謐で独創的な映像表現が話題になりました。
3.原作と映画の違いを詳しく解説!
原作コミック『サンダーボルツ』と映画版『サンダーボルツ*』には、いくつか大きな違いがあります。主な相違点は以下の通りです。
3-1. チーム結成の動機とリーダーの違い
原作コミックでは、サンダーボルツはバロン・ジモ(ヘルムート・ジモ)がリーダーとなり、ヴィランたちがヒーローを装って世間の信頼を得ようとする、いわば“偽装ヒーローチーム”として誕生します。一方、映画版ではリーダーはバッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)です。彼はかつてヒドラに洗脳されていた過去を持ち、アベンジャーズとも対立したことのある人物ですが、本作では“サンダーボルツ*”のメンバーをまとめるリーダー役として描かれています。
3-2. メンバー構成の違い
原作では、バロン・ジモをはじめ、ムーンストーン、アトラス、マッハXなど、コミックオリジナルのヴィランが中心メンバーです。映画版では、MCUにこれまで登場したキャラクター(エレーナ、バッキー・バーンズ、USエージェント、レッド・ガーディアン、ゴースト、タスクマスターなど)が集結し、映画独自のチーム構成になっています。
3-3. ストーリーとテーマの違い
コミック版は「ヴィランがヒーローを装い、やがて本物のヒーローを目指す」成長譚が軸ですが、映画版は「ヒーローではない者たちが、やむを得ず世界の危機に立ち向かう」という“アンチヒーロー集団の苦悩と葛藤”が強調されています。肉弾戦主体の“最強じゃない”キャラクターたちで構成されています。
4. 映画「サンダーボルツ*」の見どころ
4-1. “ならず者”アンチヒーローたちの人間ドラマ
『サンダーボルツ*』の最大の魅力は、アベンジャーズのような正統派ヒーローではなく、過去に傷や罪を抱えたクセ者たちがチームを組む人間ドラマです。エレーナやバッキー・バーンズ、USエージェントなど、それぞれが「ワケあり」なバックグラウンドを持ち、時にぶつかり、時に支え合いながら成長していく姿は必見。
ヒーローらしさよりも“人間くささ”が前面に出ており、贖罪や再生といった深いテーマが描かれます。
4-2. 予測不能なチームアップとスリリングな展開
チームは、全員が“ワケあり”の寄せ集め。空も飛べず、特殊能力も控えめな彼らが、肉弾戦で世界の危機に立ち向かう姿は、まさに“クセ者集団”の真骨頂です。
仲間同士で足を引っ張り合ったり、裏切りがあったりと、何が起こるか最後まで予測不能。チームワークよりもギスギス感が先に立つ展開は、従来のマーベル作品にはないスリルと笑いを生み出します。
4-3. 最強の敵との死闘と“新時代”の幕開け
アベンジャーズ全員分よりも強いと噂される“セントリー”という強敵が登場。寄せ集めの即席チームが、絶望的な状況からどんな大逆転を見せるのかが大きな見どころです。
ヒーローらしさとは無縁の彼らが、泥臭くも必死に世界を救おうとする姿は、観る者に新しい高揚感を与えてくれます。
5. キャスト紹介(役名と役どころ)
5-1.主要キャスト
(C)2024 MARVEL
フローレンス・ピュー(エレーナ・ベロワ):元ブラック・ウィドウ。機転と戦闘力を兼ね備えたアンチヒロイン。
セバスチャン・スタン(バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー):かつて洗脳されていた過去を持つ、チームのまとめ役。人間味あふれるリーダー。
デヴィッド・ハーバー(アレクセイ/レッド・ガーディアン):エレーナの義父的存在で、ロシア版キャプテン・アメリカとも呼ばれる豪快キャラ。
ワイアット・ラッセル(ジョン・ウォーカー/USエージェント):元キャプテン・アメリカの後継者。正義感は強いが、やや暴走気味。
オルガ・キュリレンコ(アントニア・ドレイコフ/タスクマスター):圧倒的な戦闘能力を持つ、無口でミステリアスな存在。
ハナ・ジョン=カーメン(エイヴァ・スター/ゴースト):透明化能力を持つ孤高の戦士。過去のトラウマを抱える。
5-2.その他キャスト
ルイス・プルマン(ボブ・レイノルズ / セントリー / ヴォイド):新たに登場する謎の男。今後の展開の鍵を握るキャラクター。実は、『トップガン:マーヴェリック』(2022)でも、若手エリートパイロットの1人ボブを演じています。

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ジュリア・ルイス=ドレイファス(ヴァレンティーナ):“ヴァル”のニックネームを名乗る謎の伯爵夫人で、謎多きCIA長官。。チームの黒幕的存在です。
ジェラルディン・ヴィスワナサン(メル ):ヴァレンティーナの助手。注目の若手女優として話題です。
主要キャストは過去のMCU作品でも人気を博した実力派ぞろい。彼らが織りなす“クセ者チーム”のドラマは、これまでのヒーロー映画とは一味違う化学反応を生み出しています。キャスト陣も「新しいマーベルの扉を開く作品」とコメントしており、その自信が伝わってきます。
6. まとめ
『サンダーボルツ*』は、マーベル映画の新たな地平を切り開く、クセ者アンチヒーローたちのチーム映画です。原作コミックのダークな魅力を受け継ぎつつ、映画オリジナルのユーモアや映像美、音楽、そして豪華キャストが織りなす人間ドラマが詰まっています。
・空は飛べないけど、地に足ついた肉弾戦がアツい!
・チームワークよりも“ギスギス感”重視!?
・サン・ラックスの音楽がダークな世界観を演出
・A24風の映像美で、マーベル映画の新境地
・SNSでも話題沸騰、ロケ地巡りも楽しめる
「ヒーローじゃなくても、世界は救えるのか?」その答えは――。あなたもクセ強チームの一員になった気分で、『サンダーボルツ*』の新たな冒険を体験してください!