この記事は、前人未到の大ヒットを続ける映画「キングダム」シリーズの第四弾『キングダム大将軍の帰還』が、原作コミックスのどこまでの内容で構成されるのかを考察したものです。
前作となる『キングダム 運命の炎』では、コミック13巻第139話「天災」ぐらいまでが描かれました。
そして今作は、突如現れた趙の大将・龐煖(ほうけん)に果敢に挑む主人公・信と羌瘣(きょうかい)が共闘するシーンから描かれます。
いきなりクライマックス級の緊張感で始まる『キングダム大将軍の帰還』は、最初から最後まで息つく間もない怒涛の展開となっています。
最小限のネタバレになるように心がけておりますが、原作漫画未読の方はネタバレになるので理解の上、お楽しみください。
1.実写映画『キングダム』シリーズは今回が最後となる?
2006年から連載を開始した漫画「キングダム」は、累計1億部を突破する大人気作品で集英社の青年漫画誌で初の快挙を遂げています。
この漫画は、紀元前770年~紀元前221年の約550年間におよぶ中国の春秋戦国時代。後に秦の始皇帝となる嬴政(えいせい)が中華統一を成し遂げるまでの過程を描いた長編作品です。
その春秋戦国時代の史実を基にしながら、原作者の原泰久氏独自の世界観を加えて展開していきます。
現在(2024年6月27日)72巻読破した時点での予測だと、今後の展開次第ではありますが100巻を超え、150巻ぐらいになる可能性があるんじゃないかと思います。
第一弾から人気を博している実写映画シリーズは、原作を丁寧に描いたこともあり、原作ファンからも歓喜を浴びました。
しかし今のペースで映画化しようと考えると、漫画の第一部となる40巻までやろうとするとだけで10作ほど必要となります。
ここからは、実写映画『キングダム』シリーズが原作コミックスのどこまでを描いたのかを、第一弾から振り返っていきましょう。
1-1.『キングダム』は原作コミックスのどこまで
映画『キングダム』は、原作コミックスの5巻第46話「兄弟」まで描かれました。興行収入は57.3億円となり、公開された2019年の邦画実写映画№1となりました。
当時から人気漫画となっていた『キングダム』の実写映画は、原作ファンを中心に不安の中での公開となった。
しかし映画が公開されると、忠実に再現された実写映画は大好評となり、ライトユーザーも巻き込み多くの新規ファンを獲得しました。
1-2.『キングダム2 遥かなる大地へ』は原作コミックスのどこまで
二作目となった『キングダム2 遥かなる大地へ』は、原作コミックスの10巻第105話「裸の付き合い」のはじめまで描かれました。興行収入は51.6億円となり、二作連続の50億円を突破しました。
一作目と比較すると続編を意識してか若干の改変が行われましたが、よりアクションシーンが増え、手に汗握るアクション超大作となっています。
映画『キングダム2』は 原作のどこまで描かれているのか
1-3.『キングダム 運命の炎』はどこまで描かれたのか
三作目となった『キングダム 運命の炎』は8巻「紫夏編」と10巻第105話「裸の付き合い」から13巻第139話「天災」まで描かれました。興行収入は56億円となり、三作連続の50億円を突破する快挙を達成しました。
原作漫画のエピソード量が多く『キングダム 運命の炎』は「馬陽の戦い」の途中で終わっています。
つまり『キングダム大将軍の帰還』の前編的作品ともなっています。
2.『キングダム4』はどんな内容が描かれるのか
ここからはシリーズ第四弾となる『キングダム大将軍の帰還』がどんな内容が描かれるのか、注目となるエピソードと合わせて紹介していきます。
2-1.どのぐらいのボリューム感となるのか
映画シリーズを原作コミックスの換算すると、
映画タイトル | 上映時間 | コミックスの換算冊数 |
---|---|---|
キングダム | 134分 | 約4.5冊分 |
キングダム2 遥かなる大地へ | 134分 | 約4.5冊分 |
キングダム 運命の炎 | 129分 | 約4冊分 |
パート1~3までコミックス4~4.5冊というペースで進行してきました。
今作がコミック13巻第140話「二対一」からコミック16巻の「馬陽の戦い」の後半部分のみで構成するとなると、約3冊となります。
映画タイトル | 上映時間 | コミックスの換算冊数 |
---|---|---|
キングダム 大将軍の帰還 | 145分 | 約3冊分 |
上映時間を考えると、今までよりも原作コミックス換算分が少ないことが分かります。
今作はとんでもないエピソードが数多くあり、原作漫画の中でも随一の人気となっています。
そのことからアクションシーンもドラマパートも今まで以上に重厚な仕上がりになっていると予想します。
2-2.注目となるエピソードを紹介
前作『キングダム 運命の炎』は、「馬陽の戦い」の途中で終わります。コミック13巻第139話「天災」ぐらいまでとなりました。
飛信隊の前に突如現れた龐煖に挑む主人公・信と羌瘣が共闘するシーンから物語は始まります。
本作は最初からクライマックスの展開となります。怒涛の展開でほとんどのシーンがクライマックスとなる本作の中でも注目となるのは、大きく分けて3つとなります。
2-3-1.「仲間との絆」コミックス14巻
龐煖の一撃を受け、深くダメージを受けた信を守るために飛信隊は一致団結し、決死の逃走をする。
そして、信を背負っていた尾到が矢を受けて死亡。
信と同郷の腐れ縁である尾兄弟のエピソードが仲間の絆をより深いものにしていきます。
2-3-2.「六将・摎(きょう)(王騎過去編)」15、16巻
自ら総大将と名乗り出た王騎にとって復帰戦となる戦場「馬陽」。
総大将として戦場に戻った理由が語られます。
そして物語は大きく動き出していきます。
2-3-3.「王騎vs龐煖」から「大将軍の景色をみる信」15、16巻
このエピソードは、『キングダム』史上最も重要な一戦となる「王騎vs龐煖」。
「馬陽の戦い」のクライマックスとなります。
死の際に立たされた王騎は信に対し、将軍とは何たるかを語り始めます。
将軍の見る景色とはどんなものなのか。
紹介した3つのエピソード以外にも数多くの見逃せないエピソードを本作は含んでいます。
3.新登場するキャラクターについて
映画『キングダム』の魅力のひとつとなっているのが、豪華なキャストです。
3-1.『キングダム』主要キャラクター
役名 | 俳優 |
---|---|
信 | 山﨑賢人 |
嬴政/漂 | 吉沢亮 |
楊端和 | 長澤まさみ |
河了貂 | 橋本環奈 |
成キョウ | 本郷奏多 |
壁 | 満島真之介 |
王騎 | 大沢たかお |
騰 | 要潤 |
昌文君 | 高嶋政宏 |
羌瘣 | 清野菜名 |
尾平 | 岡山天音 |
尾到 | 三浦貴大 |
蒙武 | 蒙武 |
昌平君 | 玉木宏 |
呂不韋 | 佐藤浩市 |
3-2.前作『キングダム 運命の炎』から登場したのキャラクター
役名 | 俳優 |
---|---|
李牧(りぼく) | 小栗旬 |
龐煖(ほうけん) | 吉川晃司 |
紫夏(しか) | 杏 |
亜門 | 浅利陽介 |
道剣 | 杉本哲太 |
カイネ | 佐久間由衣 |
万極(まんごく) | 山田裕貴 |
馮忌(ふうき) | 片岡愛之助 |
趙荘(ちょうそう) | 山本耕史 |
渕(えん) | 田中美央 |
以上が、前作『キングダム 運命の炎』から登場したのキャラクターです。
事前発表がされていなかったシークレットキャスト、李牧(りぼく)役の小栗旬や龐煖(ほうけん)役の吉川晃司の登場は観る人を驚かせました。
3-3.『キングダム 大将軍の帰還』から新登場するキャラクター
役名 | 俳優 |
---|---|
摎(きょう) | 新木優子 |
王騎vs龐煖で重要な役割を果たす、趙国の魏加(ぎか)は「中国十弓」の一人に数えられる弓の名手です。原作でもかなり重要なキャラクターなので誰が演じるのか注目したいところです。
4.まとめ
映画『キングダム 大将軍の帰還』の描かれるところは…、
コミック13巻第140話「二対一」からコミック16巻の「馬陽の戦い」までを描ききるでしょう。
今作では「馬陽の戦い」後半部分が描かれます。見どころ満載のエピソードばかりです。
上映時間も145分と今までよりも長く、かなり濃密に4作続いた本シリーズに終止符を打つべく物語になるでしょう。
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5.続編となる【パート5】の情報
すでに週刊誌やSNSなどで噂レベルではありますが、パート5の情報で盛り上がっていますね。
パート3まで連続で興行収入50億円を超え、『キングダム 大将軍の帰還』も50億円越えは確実視されています。
こういった事情を踏まえるとパート2~4まで一気に撮影したように、パート5~7ぐらいまでも一気に撮影・製作されることも予感させます。
これは予想となりますが、漫画「キングダム」の第一部となる秦国内統一戦(コミックス40巻)までは実写映画化されるんじゃないかと思います。
今までのペースを考えるとパート10ぐらいまで続く超大作となります。
期待して待ち続けましょう!
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