長編デビュー作「生きてるだけで、愛。」で注目を集めた関根光才監督が杏を主演に迎え、北國浩二の小説「嘘」を映画化。
この記事では、映画『かくしごと』の魅力を伝えるべく、
✅原作小説を詳しく解説
✅登場人物(キャスト)について紹介
✅気になるロケ地情報
原作ファンや映画ファン必見の情報をたっぷりとお伝えします。
1.原作小説について
1-1.原作者・北國浩二について
1964(昭和39)年大阪府大阪市生まれ。
2003年、近未来を舞台とした探偵小説『ルドルフ・カイヨワの事情』で第5回日本SF新人賞に佳作入選。2005年5月、同作を改題した『ルドルフ・カイヨワの憂鬱』でデビューする。
第3作目の『リバース』は、『2010 本格ミステリ・ベスト10』で9位にランクインした。
他の著書に『サニーサイド・スーサイド』『アンリアル』『ペルソナの鎖』『ヘブンズスラム』『リバース』『名言探偵』がある。
ミステリーやSF小説が多く書いており、特徴としては感動の中にある危機迫る恐怖の描写が見事な作品が魅力です。
1-2.原作小説「嘘」の概要と見どころ
認知症の父。その父を憎みながらも介護をする娘。そこにひとりの少年・・・。ある嘘から三人が家族となり、一緒に生活をすることになる。
設定が多く問題過多のような作品だが、生きるためについた嘘が家族の絆が生んでいく。
父親の認知症の症状が進行していく生々しさや、登場人物の痛々しい感情が上手く表現されている感動作。
「愛」とは何かを考えさせる傑作です!
2.映画『かくしごと』の作品情報
その嘘は、罪か、愛か。
認知症の父
記憶喪失の少年
そして
過去に傷を抱える女がつづる
心揺さぶる
ヒューマン・ミステリー
(公式サイトより引用)
上映日 | 2024年6月7日 |
---|---|
上映時間 | 128分 |
企画・制作 | ホリプロ |
配給 | ハピネットファントム・スタジオ |
2-1.映画『かくしごと』のあらすじ
絵本作家の千紗子(杏)は、認知症を患う父・孝蔵(奥田瑛二)を介護するために帰郷する。
長年絶縁状態にあった父親との同居にへきえきしていた千紗子は、あるとき事故で記憶を失ってしまった少年(中須翔真)を助け、彼の体に虐待を受けた痕を見つける。
千紗子は少年を守ろうと考え、自分が母親だとうそをつき、少年と暮らし始める。
千紗子と少年、認知症が進行する孝蔵は次第に心を通わせるようになるが、その幸せな生活に終わりが訪れる。
(シネマトゥデイより引用)
2-2.スタッフの紹介
原作 | 北國浩二 |
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監督・脚本 | 関根光才 |
撮影 | 上野千蔵 |
音楽 | アスカ・マツミヤ |
主題歌 | 羊文学 「tears」 |
『生きてるだけで、愛。(2018)』で鮮烈な長編監督デビューを飾った映像クリエイター関根光才の長編2作目となる。
関根監督のアイデアでタイトルが、「噓」から『かくしごと』に変更されました。登場人物たちがついた嘘は『能動的に騙す』というより、『自分の胸の内にしまっていること』のイメージ。『かくしごと』という言葉は、子どもを隠匿してしまうような感じの要素とのダブルミーニングからきているようです。
主題歌は、羊文学が本作のために書き下ろした楽曲「tears」が使用された。関根監督もできあがった楽曲に「こんなに作品にハマる楽曲はなかなかない」と太鼓判を押している。
2-3. 主要な登場人物の紹介
・里谷千紗子…杏
絵本作家で過去に傷を持つ女性。父を介護するため戻ってきた田舎で、虐待された少年と出会う。
そして母親だと<嘘>をつくことに。
・犬養洋一/里谷拓未…中須翔真
事故で記憶をなくしている。千紗子と一緒に暮らすことになる少年。
・野々村久江…佐津川愛美
千紗子の友人で「嘘」を唯一知る人物。
・亀田義和…酒向 芳
町で唯一の医者。千紗子の父・孝蔵とは古くからの友人で認知症も診ている。
・犬養安雄 …安藤政信
少年の父親で少年を虐待していたようだが・・・。
・里谷孝蔵…奥田瑛二
千紗子の父親。認知症を患っており、千紗子との間には長年確執がある。
3.『かくしごと』のロケ地を紹介
2022年8月に相模原市の山間や、長野県伊那市、千葉県、都内でオールロケを実施。
長野県伊那市では、老人ホームや病院のシーン、居酒屋やスーパーでのシーン、そして川で遭難した少年を捜索するシーンなど数多くのロケを行いました。
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