この記事を読んでいるあなたは『ゴールデンカムイ』が実写化されることで、かなりの不安と少しの期待をしていますね。
漫画が原作の実写映画は、今までに多くの大コケ映画を生み出しています。最近ではCGやVFXの技術向上でリアリティある映像がウケてか成功する事例も増えてきましたが、まだまだ失敗しちゃう映画が多いのが実情です。
はたして『ゴールデンカムイ』はどうなるのか…、
結論から言うと、「大コケ映画」の仲間入り! します。
なぜなのか?
その理由を7つに分けて徹底解説していきます。
原作ファンとしては成功してほしいですよね。そこで成功するための条件を、過去の成功例から失敗例までを基に検証し、『ゴールデンカムイ』がどうなるか考察していきます。
めっちゃ偏見のある記事になっちゃってますが、『ゴールデンカムイ』の魅力についても全開に触れていきますので気軽に読んでいただくと助かります(笑)。
『ゴールデンカムイ』って、どんなマンガなの?
『ゴールデンカムイ』は「週刊ヤングジャンプ」にて連載された野田サトル氏による人気マンガです。
2014年に連載が開始され、2022年に完結しました。コミックは全31巻で累計発行部数2,100万部を超える世界的にも人気の作品となりました。
そして連載が終了するのに合わせて発表されたのが、禁断の実写映画化でした。
怖いですよね。原作ファンの人にとっては恐怖しかないですよね…。
ここ最近だと『るろうに剣心』や『キングダム』など成功した実写映画もありますが、基本マンガの実写化をやるのはかなりのチャレンジと言えます。
煽るようですが…これまでに大コケした伝説の映画たちです
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つまらない?大コケしちゃった日本映画10選【マンガ原作編】
原作のあらすじ紹介
「不死身の杉元」と呼ばれた日露戦争の英雄・杉元佐一は、除隊後、一攫千金を狙って北海道で砂金採りに明け暮れていた。そんな折、杉元は現地で出会った中年男に、アイヌから奪われた埋蔵金の話を聞かされる。埋蔵金を奪った人物は網走監獄に収監中で、同房になった脱獄囚たちに埋蔵金の在り処を示す刺青を施したというのだ。当初はホラ話と思っていた杉元だが、その後の出来事によって話はにわかに真実味を帯びはじめる……。
埋蔵金の話をした中年男は、酔いが覚めるといきなり杉元を襲い、逃走した挙句にヒグマの餌食となった。その死体に彫られた奇妙な刺青を見た瞬間、杉元の血が騒ぐーーアイヌの埋蔵金は実在するッ! しかし、そこにヒグマが出現。杉元の身に危険が迫ったとき、何者かが放った矢がヒグマを倒す。杉元を救ったのは、ひとりのアイヌの少女。彼女に埋蔵金のことを明かす杉元だが、新たな危機が二人に襲いかかる。中年男を殺した凶暴なヒグマが、食いかけの死体を求めて戻ってきたのだ。これを倒した杉元の勇敢さを認めた少女は、彼の埋蔵金探しに協力することを約束。埋蔵金を奪った男に父親を殺されたというその少女は、名をアシㇼパと言った。
登場人物の紹介
物語の舞台は明治時代後期の北海道を中心にしており、日露戦争や新撰組など歴史的要素にも多く触れた内容となっています。さらにアイヌの狩猟民族としての習性や料理など営みについても細かく描写しています。
聞きなれない言葉や歴史的背景が多く絡んでいるため、ややこしく感じる部分があります。
その辺りの予習ためにも、ここでは主要なキャラクターを紹介していきます。
しっかり予習していきましょう!
杉元一味
杉元佐一(すぎもとさいち)
本作の主人公。
元大日本帝国陸軍第一師団の青年で、軍帽とマフラー、顔の傷がトレードマーク。
鬼神のような戦いぶりと驚異的回復力から「不死身の杉元」と呼ばれている。
戦死した友との約束のため北海道へ。そこでアイヌから奪われた埋蔵金を知り、陸軍第七師団や脱獄囚などと壮絶な埋蔵金争奪戦を繰り広げることになる。
アシリパ
杉元が出会ったアイヌ民族の少女で、本作のヒロイン。
杉元の相棒でアイヌならではの知識と技術で、埋蔵金探索に協力する。
アシリパがつくるアイヌ料理は絶品!
旅を続けながら”父の存在”を追っている。
白石由竹(しらいしよしたけ)
「脱獄王」の異名を持つ。
金塊の場所を示す入れ墨を持つひとり。
本作のギャグ担当でいつも仲間を和ませている。
飛びぬけたコミュニケーション能力で杉元たちを助ける。
キロランケ
アシリパの父親の友人で、かつて第七師団に所属していた元工兵。
謎の行動が多く杉元は警戒している。
爆薬の扱いにも長けており、味方にしておくと頼もしい。
土方一味
土方歳三(ひじかたとしぞう)
かつての新撰組の副長であり、入れ墨囚人のひとり。
史実では函館戦争で戦死しているが、もし生きていたらという設定で物語の中心人物に位置している。
キーパーソンである「のっぺら坊」とも深い関わりがある。
永倉新八(ながくらしんぱち)
新撰組の元隊士で最強といわれた剣豪。
年老いても剣さばきは衰えず、今も土方歳三のサポートをしているメチャ強おじいちゃん!
牛山辰馬(うしやまたつうま)
「不敗の柔道家」の異名を持つ入れ墨囚人のひとり。
常人離れしたパワーと肉体で、ヒグマを素手で倒す。マジ強い!
利害関係が一致して、土方一味として行動している。
第七師団
鶴見篤四郎(つるみとくしろう)
大日本帝国陸軍第七師団中尉。
額あてと皮膚が剥けた目元で見た目が怖い。
もっと怖いのは情報収集力と分析能力のすごさで、人たらしという側面もある要注意人物。
軍事政権という野望のためにアイヌの埋蔵金を狙っている。
谷垣源次郎(たにがきげんじろう)
一等卒の軍人で生真面目すぎる青年。
杉元と敵対していたが、自らが恩義のためアシリパたちに協力することになる。
作中ではその真面目さを利用した作者からのイジリが定番となっており、人気キャラのひとりです。
尾形百之助(おがたひゃくのすけ)
第七師団上等兵。
300メートル以内であれば確実に頭部を撃ち抜く凄腕の狙撃手。
「孤高の山猫スナイパー」と呼ばれ、その心の内が読めない謎めいた男。
鯉登音之進(こいとおとのしん)
上級指揮官への道が約束されたエリート少尉。
鶴見中尉に心酔しており、目的のためならなりふり構わず任務を遂行する。
月島基(つきしまはじめ)
軍曹で鶴見中尉の側近。
団員の中では、比較的常識人でロシア語も使いこなす。
新任の鯉登少尉の補佐もしている苦労人。
網走監獄
犬童四郎助(いぬどうしろすけ)
網走監獄典獄(監獄長)。
職務に忠実で「鬼典獄」と呼ばれているが、密かにアイヌ埋蔵金を狙う側面もある。
兄のことで土方歳三に激しく憎悪しており、執拗な執念を見せる。
門倉利運(かどくらとしゆき)
網走監獄看守部長。
看守で一番の古株だが、仕事にやる気が見えず犬童から「役立たず」と言われているが…。
のっぺら坊(のっぺらぼう)
網走監獄に収監されている死刑囚。
外部の仲間に金塊の在処を伝えるために、囚人にヒントとなる入れ墨を施し脱獄させた人物。
謎が多すぎで物語の最重要人物である。
マンガ『ゴールデンカムイ』の魅力
ここではマンガ『ゴールデンカムイ』がヒットした理由や魅力などを詳しく解説していきます。
アイヌの歴史や明治時代後期の時代背景が詳しく描かれている
この作品の一番の凄さは、その細部に描かれたアイヌの歴史や明治時代後期の時代背景ですね。
特にアイヌの歴史や習性などは膨大な文献から調べ尽くされて描かれており、さらに専門家の監修を受けているので、純粋にその世界観リアルさに引き込まれていきます。
新撰組の土方歳三や永倉新八など史実を基にしているところもアツいですね。歴史好きにはたまらない設定なども多くあります。
変態だらけの登場人物がシリアス×ギャグなサバイバル漫画を盛り上げる!
このマンガに登場するキャラクターは全員変態です!そしてマッチョばかりです(笑)
日常的には考えられないレベルの変態たちが多く登場するんです。その変態たちがアイヌの埋蔵金を求めてシリアスにサバイバルを繰り広げるハチャメチャ級エンターテインメント!マジやばい変態が大集合します(笑)
一見ごちゃついた感じですが、作者の天才的感性で絶妙なバランスを保った他の誰にも描けない傑作マンガとなっています。
主人公・杉元がマジ不死身!
アシリパを守るため決死の覚悟で戦う杉元は強いし、「死なない」んです!
致命的な攻撃を受けても、驚異的な根性と回復力でどんな窮地も乗り切ります。
…そうなんです。
このマンガは、主人公の杉元が不死身だから成り立っているんです。
マンガが原作の映画が失敗する理由
近年の映画業界は原作がある実写作品が増えています。
CGやVFXの技術力向上で一昔前と比べるとヒットする映画も多くなってきましたが、やらかし映画もまだまだ多いのが実情となっています。
なぜマンガが原作の映画が大コケしちゃうのかまとめると、以下のような理由が考えられます。
7つの理由
①原作の世界観
②お都合設定変更が多い
③キャストのミスマッチ
④コスプレ感が出てしまう
⑤時間の問題で内容改変が必要
⑥エンディングがちがーう
⑦そもそも原作ファンが望んでいない
それでは実写映画『ゴールデンカムイ』はどうなるのか!?
映画の内容を予想しながら詳しく解説していきます。
①原作の世界観
明治時代後期の北海道と樺太を舞台に、アイヌの人たちや軍人、網走の囚人たちといった個性あふれるキャラクターたちが大暴れします。
出てくるキャラクターは全員と言っていいほど”マイノリティ”で、それぞれの欲望が存在し、それを肯定している所が現代社会を投影しているようで読んでいる色んな読者の興味を掴んでいるんでしょうね。
その中でも一番魅力的なのは、アイヌの文化がリアリティある世界観になるように演出しているところでしょう。
原作マンガだと(特に前半部分)アイヌの文化についての解説が多くて読んでる読者にアイヌのことをある程度知ってもらうパートがあり、より身近にアイヌを感じれるようにしているんです。
この辺りをどれぐらい時間を割いて説明していくかで、『ゴールデンカムイ』の世界観の伝わり方が変わってくると思いますね。
この部分は、ぶっちゃけ1本の映画作品だけで表現するのは難しいでしょうが…(苦笑)
②お都合設定変更が多い
日本映画の実情どうしようもないですが、実写映画化で”あるある”なのはコレですね。
実写化映画の場合、○○製作委員会という言葉をよく目にしませんか?
ハリウッド映画までいかないまでも、最近の映画はCGやVFXなど高度な映像技術を多用した作品が増え、製作費が高額化してきました。そのために色んな企業が出資し、1本の映画が作られています。コレが○○製作委員会となるものなのです。
ではコレの何が問題になるかというと、スポンサー至上主義の作品になって色んな忖度(キャスティングや過激な表現の規制など)が出るところでしょう。
そのため大人の事情が増えて、原作の世界観自体を変えることになってしまいます。
『ゴールデンカムイ』の場合、下ネタや過激でグロめの描写が多いです。
そこがこの作品の魅力でもあるので、大人の事情でどのような忖度(表現の規制)ができてしまうのか…。めちゃくちゃ心配です。
③キャストのミスマッチ
これも大人の事情問題になるんですが、スポンサー至上主義作品だと出演俳優さんが限られてしまうことになってしまいます。
どの映画見てもよく似た出演者になってしまう…。コレです。
ひとりのキャストミスが大きく作品の完成度を下げてしまいますもんね。映画『〇の錬金術師』のように…(苦笑)
『ゴールデンカムイ』実写化が決定してから、ネット上でキャスト予想合戦が盛り上がっていますよね。特にメインキャスト(杉元・アシリパ)の2人が誰になるかで、映画が成功するかどうかの50%ぐらいが決まっちゃいますもんね。
ゴールデンカムイ実写映画夢キャストを語るスペース、お付き合いしてくれた方ありがとうございました~!アーカイブは消しましたが、3人の(初手)チョイスをまとめました。尾形は一応捻出したものの“俺たちの尾形”に出会えず保留。進撃実写化でリヴァイをオリキャラにした気持ち、今なら分かるぜ… pic.twitter.com/G0E7J1B7Jf
— 明日菜子 (@asunako_9) May 11, 2022
この辺りはキャストの決定次第更新していきたいますね。
ほとんどのキャラクターがマッチョなので、キャスト選びは難航するでしょうね(笑)
④コスプレ感が出てしまう
これは原作マンガの時代背景と日本が舞台か海外が舞台であるか、実話に近い物語なのか…、その辺りが大きく関わってきます。
その中でも外国が舞台の場合ではやらかす匂いがプンプンします。
有名作品の実例だと、『進撃の〇人』や『〇の錬金術師』が外国設定でコスプレ感が出てしまったものです。見たことある人なら分かりますよね(笑)
日本人が外国を舞台に服装や髪色まで合わせようとすると、どうしても無理があるんですよね。
この項目に関しては、『ゴールデンカムイ』は日本国内を舞台に実際にあった時代背景を基にしているので失敗する要素は少なそうですね。
⑤時間の問題で内容改変が必要
ここが一番の問題です。
映画は約2時間というのが一般的ですよね。
キッチリ内容を網羅して、2時間という尺に収まるマンガの量は5冊程度だと考えます。めちゃくちゃ上手くまとめても10冊。それを超える内容を入れるは厳しいでしょう。
この辺りは、『キングダム』や『るろうに剣心』などの成功事例で実証されたことから分かるでしょう。
この辺りから考えるに、『ゴールデンカムイ』の原作コミック全31巻を全て網羅するのに必要な映画の本数は「3本~6本」となります。
このことから、この映画を成功させるには最低でも三部作とする必要があります!
⑥エンディングがちがーう
どれだけ原作をきれいにまとめて面白い作品でもエンディングがオリジナルになっていると、かなり賛否両論がでますよね。
原作が完結していないものはしょうがないですが、『ゴールデンカムイ』は完結している作品なので、どこまでをどのようにまとめるかが決め手となるでしょう。
尺的に31巻の完結とは違うものになると思いますが、原作に沿ったエンディングになることを心より望んでいます。
⑦そもそも原作ファンが望んでいない
これを言ったら終わりなんですが、原作が好きな人たちは実写映画は望んでいません!!
これマジです!
さらにアニメが評価されているとなおさらです。声のイメージもついちゃってますもんね。
元も子もないこと言って、すみません<(_ _)>
まとめ
いろんな観点から映画『ゴールデンカムイ』が失敗しそうな理由を解説してきました。
成功させるためのポイントをまとめると、
・1本の映画で完結させるのか、シリーズ化ありきで製作していくのかをはっきりさせる
・大人の事情改変がどれ程あるのか…。これによってギャグ(下ネタあり)やシリアス(格闘シーンがグロい)の描写がどこまで再現されるか
・キャストが心配…。これが一番不安です(苦笑)
・アイヌの文化をどこまで表現できるのか
この辺りが大きくポイントなるでしょうね。
今回の実写映画『ゴールデンカムイ』は、期待より不安が大きいですが今回解説したところが上手く表現できたら、『るろうに剣心』シリーズや『キングダム』シリーズ、『ファブル』シリーズのように原作の内容を網羅しつつ、実写映画独自の世界観をプラスできる理想の作品になるかもなので、期待して待ちましょう!
まだ実写映画の情報が少ないですが、情報が更新され次第この記事も更新していきますので、その際はよろしくお願いしますね。
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最後に無料視聴する方法を紹介してありますので、そちらもどうぞ!
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