この記事は、実写映画『ゴールデンカムイ』が原作コミックスのどこまでの内容で構成されるのかを考察したものです。
結論から言うと、「コミック5巻まで」が描かれます。
今回は漫画原作でヒットした実写作品「ゴールデンカムイ」などを分析したり、いろいろな視点で解説していきます。
1.実写映画「ゴールデンカムイ」は、どこまでやるのか?
累計発行部数が2500万部を超える『ゴールデンカムイ』は全31巻で完結している大人気漫画です。
1-1.漫画「ゴールデンカムイ」はどんな物語なのか
「ゴールデンカムイ」は、明治時代後期の北海道を舞台に「不死身の杉元」と「アイヌのアシリパ」が協力し、アイヌの金塊を追うサバイバルバトル。
金塊のカギを握る「のっぺらぼう」。
金塊の隠し場所を囚人の身体に彫ったことが、金塊争奪戦のきっかけとなる。
物語は24人の入れ墨囚人を「杉元陣営」、「第七師団」、「土方陣営」の三陣営で刺青人皮争奪戦として繰り広げられる。
登場する囚人は、誰もがマイノリティで個性ある物語を展開していく。
原作漫画のストーリーを大きく分けると、以下の5章に分かれます。
・金塊を巡る旅の始まり(1巻~5巻)
・網走監獄への潜入(6巻~14巻)
・樺太編(15巻~21巻)
・北海道への帰還(22巻~27巻)
・最終章(28巻~31巻)
(Wikipediaより引用)
物語としては、一先ず5巻で一区切りとなっています。
1-2.アニメシリーズはどこで区切られているのか
アニメシリーズ「ゴールデンカムイ」は、第4期まで放送されており、原作コミック25巻243話まで網羅されています。(2023/11現在)
シーズン | 話数 | 原作コミック |
第1期 | 12話 | 1~7巻まで |
第2期 | 12話 | ~14巻まで |
第3期 | 12話 | ~20巻まで |
第4期 | 13話 | ~25巻まで |
おそらく第5期で、完結もしくはアニメ映画版で完結すると思われます。
アニメ第一期は、原作漫画でいうと7巻までで、映画1本で考えるとキリが良いです。
アニメシリーズに合わせるなら、コミック7巻までとなりますね。
1-3.出演者から考察する
杉元佐一:山﨑賢人
アシㇼパ:山田杏奈
尾形百之助:眞栄田郷敦
月島基:工藤阿須加
二階堂浩平・洋平:栁俊太郎
白石由竹:矢本悠馬
谷垣源次郎:大谷亮平
牛山辰馬:勝矢
永倉新八:木場勝己
フチ:大方斐紗子
大叔父:秋辺デボ
後藤竹千代:マキタスポーツ
鶴見篤四郎:玉木宏
土方歳三:舘ひろし
梅子:高畑充希
寅次:泉澤祐希
現在(2023/11)発表されているキャストから考察するに、コミック6巻で登場する「美を喰らう外科医・家永」がキャスティングされていません。
キャスティングからの予想では、5巻までとなります。
2.成功した漫画原作の実写映画から考察する
2-1.大人気シリーズ映画『キングダム』からの考察
主演だけでなく制作や脚本、音楽についても『キングダム』と同じ面々が担当するため、実写映画『キングダム』に近しい構成となることが予想されます。
実写映画『キングダム』シリーズを原作コミックス換算すると、
映画タイトル | 上映時間 | コミックスの換算冊数 |
---|---|---|
キングダム | 134分 | 約4.5冊分 |
キングダム2 遥かなる大地へ | 134分 | 約4.5冊分 |
キングダム 運命の炎 | 129分 | 約4冊分 |
一作当たり約4,5冊分となります。
2-2.実写映画ヒット作の代表格「るろうに剣心」からも考察
ちなみに、漫画が原作の実写映画ヒット作の代表格「るろうに剣心」は以下の通りです。
映画タイトル | 上映時間 | コミックスの換算冊数 |
---|---|---|
るろうに剣心 | 134分 | 約4.5冊分 |
るろうに剣心 京都大火編 | 139分 | 約5.5冊分 |
るろうに剣心 伝説の最期編 | 135分 | 約5冊分 |
るろうに剣心 最終章 The Final | 138分 | 約8冊分 |
るろうに剣心 最終章 The Beginning | 137分 | 約3冊分 |
大きく改変やエピソードの省略されている部分があるため、大凡となりますが一本当たり約5冊程となります。
2-3.実写化するには5~7冊ぐらいが妥当なのか
映画『キングダム』シリーズや『るろうに剣心』シリーズを見るかぎり、一本の映画に収まるのは5冊程度が適正なのかもしれません。
人気漫画「鋼の錬金術師」のように、全27巻÷映画三部作=約9冊換算となると、キャラクターを減らしてもダイジェスト感が否めないです。
この作品はそれ以外にも原因がありましたが…。>>ひどい?酷評された実写映画「鋼の錬金術師」がまさかの続編!
3.万人向けとは言えない「ゴールデンカムイ」は実写映画でもヒットするのか
3-1.マニア要素に惹かれる
「ゴールデンカムイ」は、万人向けの作品ではありません。
同様に「キングダム」も万人向けの作品とは言えませんが、大成功を収めました。
それは今までにないぐらい高濃度に圧縮したマニア要素を上手くまとめ上げ、多くのファンを獲得したことが要因だと考えます。
これにより多くのファンを魅了しました。
一昔前はマニアやオタクという言葉には陰湿的なイメージがありましたが、今ではSNS文化普及とともに、マニアやオタクといったその道を極めた人を崇める文化になってきています。
これは、TV番組で〇〇芸人などのワードが多く登場していることでも、ハッキリと分かります。
「ゴールデンカムイ」と「キングダム」には、もう一つ大きな共通点があります。
それは、登場人物の個別の描写が非常に充実していることです。
しかし、映画一本で多くの人物描写を深ぼる時間はありません。
更に作品に対しての濃度が高まるように、原作漫画を読む行動に移ってもらうマーケティングを上手く働かせる必要があります。
SNSやテレビCMなどでどれだけ話題を作るかが、ヒットさせる大きな鍵となりそうです。
3-2.実写映画『ゴールデンカムイ』はどこまでシリーズ化されるのか
噂では実写映画は三部作になるとか、WOWOWでドラマ化するんじゃないかなど憶測が飛び交っています。
【スタッフ】
原作:野田サトル「ゴールデンカムイ」
監督:久保茂昭
脚本:黒岩勉
音楽:やまだ豊
アイヌ監修:中川裕 秋辺デボ
製作幹事:WOWOW・集英社
制作プロダクション:CREDEUS
配給:東宝
確かに製作にWOWOWさんが入っていますが、今までにも映画のみ製作したケースが多くあるので、これだけでは一概にドラマシリーズが確定してるとは言えません。
2023年末にWOWOWで特番をするようです。>>映画『ゴールデンカムイ』公開記念特番
こうなると、WOWOWのドラマシリーズも可能性ありそうですね。
╲【Paramount+】12/1よりスタート╱
4.まとめ
この記事では、実写映画『ゴールデンカムイ』が原作漫画のどこまでの内容で、構成されるのかを考察してきました。
4-1.結局どこまでやるのか
いろんな観点から予想した、映画『ゴールデンカムイ』の描かれるところは…、
もう一つの可能性は、
4-2.今後の展望
この作品は、原作漫画が全31巻という大作となります。
このことから、続編ありきの映画になることが予想されますが、アニメシリーズと同じペースでいっても5部作となる大作になってしまいます。
そしてこの作品は、性的な描写や残虐なシーンも多く含まれています。その辺りを大きく省略するのであれば、1作品辺り10冊まで網羅するストーリー進行で、詰め込み映画とするのも可能です。
しかし、かなりの可能性で視聴者を置き去りにする、賛否分かれる映画になってしまいます。
そうならないためにも、じっくり原作に沿った映画にしていくことがヒットの鍵を握りそうです。
映画公開前のため、現時点では情報がまだ完全ではありません。情報が入り次第、記事を更新していく予定です。
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