どうも、こんにちは。ズバ男です!
この記事は『辻村深月原作の映画 おすすめランキング』ということで、小説家・辻村深月さんの小説を映画化したもの ”全ての中から” 気軽に楽しめるよう ランキング形式で紹介していきます。
辻村深月さんというと、若者の心理を描いた物語でイヤミスの中に希望が見える素敵な作品が多くあります。そのあたりも注目しながらチェックしてみてくださいね。
きっとお気に入りの映画がみつかるはずなので、最後まで読んでください!
※ランキングは私の独断と偏見によるものですので予めご了承ください。
【辻村深月(つじむら みづき)さんの紹介】
[ プロフィール ]
山梨県出身/1980年2月29日生まれ/B型
[ 代表作 ]
凍りのくじら(2006)、ツナグ(2010)、鍵のない夢を見る(2012)、かがみの孤城(2017)
[ 経歴 ]
幼い頃からミステリー小説やジュブナイルなどを読む読書が好きで、小学三年生の頃には自分でホラー調の習作小説を書いていました。
小学六年生には当時読んだ綾辻行人の『十角館の殺人』に衝撃を受け、何度もファンレターを送るほどの大ファンとなりました。
自身のペンネームの”辻”の字もそこからとられていて、綾辻行人とも親交があるようです。
千葉大学に進学するのだが、選んだ理由にミステリー研究会があったからという徹底した姿勢を感じる動機だったようです。
大学卒業後に団体職員として働きながら執筆をする。そして、2004年『冷たい校舎の時は止まる』でメフィスト賞を受賞しデビューする。
2008年には会社を辞め、専業作家となり、結婚もしました。
2012年『鍵のない夢を見る』で直木三十五賞を受賞、2018年には幾度と候補作を出し念願だった本屋大賞を『かがみの孤城』で受賞した。
[作風]
・若年層の内面を繊細に表現し、その若い時の独特の気持ちを的確な言葉で捉えている圧倒的な語彙力でスムーズに読める文章はすごい。
・藤子・F・不二雄作品の大ファンということもあってか、作品同士に登場人物がリンクしてあり、ファンは思わずニヤけてしまう世界観を演出する。
・不幸な出来事が登場人物に降りかかっても最終的に希望が見える作品が多く、読んだ後は勇気と温かい気持ちが心の奥から溢れてくる素敵な作品ばかりです。
【 ランキング3位~1位】
3位『太陽の坐る場所』
【作品情報】
2014年 102分
◆監督/脚本・・・矢崎仁司
◆主要キャスト・・・水川あさみ/木村文乃/三浦貴大/森カンナ/
【あらすじ】
女子高で人気者だった高間響子は女王として君臨していた。転校生で同じ”キョウコ”の鈴原今日子はそんな響子と仲が良く、いつも寄り添っていた。しかしある日のある出来事で2人の境遇は大きく変わっていく…。そして高校卒業から10年が経ち、再び出会った2人は全く違う生き方をしていた…、10年前の真実とは。
【映画情報サイトの評価】
Filmarks 2.5点
映画.com 2.4点
YAHOO!映画 2.4点
【短評】
2時間足らずの映画の限界なのか、登場する少女たちの感情や10年後の大人となった女性たちの感情を表現できていなかった。
原作を読んでいれば何とか理解できるが、これだけ観たら貧弱な内容となってしまう。
辻村さんが得意とする文章中にあるミスリードがあまり表現されておらず残念な点が目立ったが、サスペンス作品としてではなく人間ドラマとして観るのが良いです。
おすすめは映画観てから原作小説を読むほうが良いでしょう。どちらの作品も阻害されずにスムーズに物語に入ります。
2位『ツナグ』
【作品情報】
2012年 129分
◆監督/脚本・・・平川雄一郎
◆主要キャスト・・・松坂桃李/樹木希林/佐藤隆太/桐谷美鈴/橋本愛
【あらすじ】
死んだ人と一度だけ会わせてくれる仲介人”ツナグ”。どこにでもいるような青年・歩美は祖母・アイ子からツナグを受け継ぐため見習いとして、死者との再会を望むさまざまな人と出会う。しかし、その行為自体が何かの救いになる意味に疑問を持ち始めてしまう…。
【映画情報サイトの評価】
Filmarks 3.5点
映画.com 3.5点
YAHOO!映画 3.7点
【短評】
”ツナグ”としての役割を担う歩美の心理描写が上手く表現された良作です。鑑賞後の余韻にすごく浸れる素晴らしい映画ですよ。
原作からなる文章力やセリフが感情揺さぶられるのに心落ち着く不思議な人間ドラマです。
泣ける映画としてもおすすめの1本です!
1位『朝が来る』
【作品情報】
2020年 139分
◆監督/脚本・・・河瀬直美
◆脚本・・・高橋泉
◆主要キャスト・・・永作博美/井浦新/蒔田彩珠/浅田美代子/利重剛
【あらすじ】
子どもを持つことを諦めていた栗原清和と佐都子の夫婦は特別養子縁組により男の子を迎え入れた。その子は朝斗と名付けられ6年もの歳月を幸せに暮らしていた。ところがそこに朝斗の産みの母親”片倉ひかり”を名乗る女から「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください。」という電話が…。当時まだ14歳だったひかりは心優しい少女だったが、訪れてきた女性は全く違う雰囲気が…。
【映画情報サイトの評価】
Filmarks 3.9点
映画.com 3.9点
YAHOO!映画 3.9点
【短評】
映画作品というよりドキュメント作品に近い内容と臨場感ある映像がものすごく、悲しいというより圧倒的リアルに驚いた。
永作博美と井浦新の存在感はさすがだが、それに負けないぐらいのひかり役・蒔田彩珠の演技力も必見です。
重いテーマを映像化した作品なので元気がある時におすすめで、是非一度は観てほしいオススメの1本です!
【脚本を手掛けた『映画ドラえもん のび太の月面探査記』について】
辻村深月さんは藤子・F・不二雄さんの大ファンでもあり、デビュー当時にドラえもんのオマージュ作『凍りのくじら』は章タイトルがドラえもんのひみつ道具になっていて、主人公となる少女もドラえもん好きだった父の意思を継いでフォトグラファーとなる物語になっています。
そんな作者本人のドラえもんへの愛が詰まった作品となっていて、この作品がきっかけで藤子プロと縁深くなったようです。
そしてその愛がカタチとなった作品が、『映画ドラえもん のび太の月面探査記』なのです。
さらに劇場公開当時には藤子・F・不二雄ミュージアムにて(2019年3月9日~2020年1月30日)ドラえもん&Fキャラオールスターズ『月面レースで大ピンチ!?』を書き下ろしています。
「ドラえもん&Fキャラオールスターズ『月面レースで大ピンチ!?』」本日よりFシアターにて上映スタート!ドラえもんやのび太、Fキャラたちが繰り広げるレース展開に乞うご期待! https://t.co/2WkjuOWR2y #FUJIKOMUSEUM #藤子ミュージアム #ドラえもん #DORAEMON #Fシアター pic.twitter.com/oMbSAWEyQQ
— 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム (@FUJIKOMUSEUM) March 9, 2019
【まとめ】
いかがでしたか?
辻村深月さんの作品は、少年少女が多く登場する学園ものが多いイメージで、しかもイヤミス(読んだあとに嫌な気持ちになるミステリー)作家としても有名です。そして数多くのミステリー小説を生み出しています。
さらにスピンオフ作品もあったりして、どっぷりとその作品の世界観にハマっていくところなどはまるで”藤子ワールド”を彷彿とさせるものがありますよ。
ここ最近は大人のミステリーを意識した作品も多くなり、幅広いファン層を獲得しています。
映画化された作品は少ないですが、まだまだ面白い作品が多いのでこれから多くの映像化が期待されますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。