どうも、こんにちは。ズバ男です!
本日は映画『おらおらでひとりいぐも』を観る前に知っておきたいことをまとめた記事になっています。
原作者の若竹千佐子さんは55歳の時から小説講座に通い始め8年かけて本作(小説)を書き上げました。
そしてデビュー作でいきなり芥川賞&文藝賞を受賞する快挙を達成しました。
そんな同名小説をほのぼの映画をつくらせたら日本で随一の沖田修一監督、そして天才女優田中裕子が15年ぶりの主演で映画化する超期待作である。
映画『おらおらひとりいぐも』をより楽しむためのブログだと確信しておりますので、是非最後まで読んでください。
※ネタバレはないので(あらすじ程度まで)ご安心ください。
【作品情報】
2020年 137分 日本 G
芥川賞と文藝賞をW受賞した若竹千佐子のベストセラーの同名小説を『南極料理人』など沖田修一監督が映画化
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◆スタッフ
◇監督/脚本・・・沖田修一
[プロフィール]愛知県生まれ、埼玉県出身/1977年8月4日
[代表作]『南極料理人(2009)』、『横道世之介(2013)』、『モリのいる場所(2018)』など
◆主要キャスト
◇田中裕子/役名:現在の桃子さん
[プロフィール] 大阪府出身/1955年4月29日
[代表作]NHKドラマ『マー姉ちゃん(1979)』、『二十四の瞳(1987)』、『火火(ひび)(2004)など』
◇蒼井優/役名:昭和の桃子さん
[プロフィール] 福岡県出身/1985年8月17年
[代表作]『リリイ・シュシュのすべて』(2001)、『フラガール』(2006)、『百万円と苦虫女』(2008)、など
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◇東出昌大/役名:周造
[プロフィール] 埼玉県出身/1988年2月1日
[代表作]NHKドラマ『ごちそうさん(201)』,『エクス・マキナ(2016)』、『トゥームレイダー ファースト・ミッション(2018)』など
◇濱田岳/役名:寂しさ1
[プロフィール] 東京都出身/1988年6月28日
[代表作]『アヒルと鴨のコンロッカー(2006)』,『ロボジー(2011)』、『釣りバカ日誌(2015~)』シリーズなど
◇青木宗高/役名:寂しさ2
[プロフィール] 大阪府出身/1980年3月14日
[代表作]『るろうに剣心(2012)』,『雨にゆれる女(2015)』、『サムライマラソン(2019)』など
◇宮藤官九郎/役名:寂しさ3
[プロフィール] 宮城県出身/1970年7月19日
[代表作]『鉄コン筋クリート(2006)』,『ゲゲゲの女房(2010)』、『幼な子われらに生まれ(2017)』など
【あらすじ】
映画『おらおらでひとりいぐも』予告(90秒・11/6)
75歳の桃子さんは、突然夫に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに。しかし、毎日本を読みあさり46億年の歴史に関するノートを作るうちに、万事に対してその意味を探求するようになる。すると、彼女の“心の声=寂しさたち”が音楽に乗せて内から外へと沸き上がり、桃子さんの孤独な生活は賑やかな毎日へと変わっていく。(映画.comより引用)
【ネタバレなしでみどころ紹介】
◆みどころ1:原作者 若竹千佐子さんの紹介
◇プロフィール
若竹千佐子(わかたけちさこ)
岩手県遠野市出身/1954年生まれ
岩手大学教育学部卒業後、臨時教員しながら毎年教員採用試験を受けるが失敗する。
そんな中、夫と出会い結婚。
そして30歳で上京し、子供2人に恵まれる。
55歳で夫を亡くしたとき、子供に勧められて小説講座(根本昌夫師事)に通いだすことになった。
そして、2017年に『おらおらでひとりいぐも』で文藝賞を最年長で受賞する。
そして2018年には芥川賞を受賞した。
その時同時受賞した石井遊佳も根本昌夫の小説講座に通う生徒だった。
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◇小説『おらおらでひとりいぐも』について
小説の冒頭、「あいやぁ、おらの頭このごろ、なんぼがおがしくなってきたんでねべが どうすっぺぇ、この先ひとりで、何如にすべがぁ」と、いきなり東北弁(南部弁)で始まる。
この小説は一人称(頭の中)の部分は東北弁(南部弁)で書かれています。(それ以外は標準語)
方言を使うことで “躍動感” と、主人公に “親しみ” を感じる作品となっています。
◆みどころ2:沖田修一監督の紹介
◇プロフィール
沖田修一(おきたしゅういち)
愛知県生まれ、埼玉県出身/1977年8月4日生まれ
2001年、日本大学芸術学部映画学科・録音コースを卒業。
2002年に短編映画『鍋と友達』が、第7回戸短編映像祭でグランプリを受賞する。
2006年『このすばらしきせかい』で初めて長編映画を手掛け、2009年『南極料理人』で商業映画デビューを果たした。同作で新人監督賞、新藤兼人賞の金賞に選ばれるなど高く評価される。
その後もヒット作を数多く製作している、日本を代表する監督のひとりです。
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◇監督がつくる作品の特徴
[その他の代表作]
『キツツキと雨』(2011)、『横道世之介』(2013)、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』(2013)、『滝を見にいく』(2014)、『モヒカン故郷に帰る』(2016)、『モリのいる場所』(2018)などがある。
沖田修一監督がつくる映画は、食を描写した作品が多く 独特の語り口と ほのぼのとした空気感、そして、出演者の個性を活かす作品が特徴です。
◆みどころ3:2人の桃子さん
本作は、昭和 平成 令和 の時代を生きてきた75歳のひとりの女性「桃子さん」の今を描いた物語です。
「今の桃子さん」は主演の田中裕子さんです。
そして、「昭和の桃子さん」(20~34歳)を蒼井優さんがそれぞれ世代を分けて演じています。
「今の桃子さん」の脳内パート(一人称)の声は、蒼井優さんが担当しています。
この作品はふつうの女性の晩年を描いたもので、高齢化が進む今の日本にピッタリあてはまる内容です。
そして、そんな世代の人たちにも勇気とエネルギーを与えるものになりそうですね。
◆みどころ4:個性ある「寂しさ」の3人
1人で暮らすことになった桃子さんの頭の中に登場する声=「寂しさ」。
その「寂しさ」が擬人化したキャラクターを演じるのは、浜田岳、青木宗高、宮藤官九郎とこれまた個性的な3人です。
桃子さんとお揃いの衣装にもクスっとしますね。
そんな3人との掛け合いはファンタジックでありながら、かなりほっこりします。
◆みどころ5:撮影場所 ロケ地
関東周辺や原作者の出身地である遠野市でも撮影が行われたようです。
◇岩手県遠野市
映画「おらおらでひとりいぐも」の撮影が遠野市で行われています。今日の屋外ロケは寒い❄️沖田監督、スタッフのみなさん頑張ってください。 pic.twitter.com/WphCM6DbYG
— 工藤P (@TTTKD) February 26, 2020
◇神奈川県横浜市のクリフサイド
他にも埼玉県などで撮影が行われたようです。
【まとめ】
映画『おらおらでひとりいぐも』を観る前に知るべきことをまとめて書いてきました。
この作品の内容は超高齢化に直面する日本にぴったりとあてはまるものです。
原作者の若竹千佐子さんは55歳という年齢から小説を学び、なんとデビュー作で芥川賞などを受賞しそれが50万部を超える大ヒットとなり、さらには映画化するという奇蹟的なことを起こしました。
この映画は何歳になっても明るく楽しみをもって生きていけば、何か奇蹟を起こせるんじゃないかと 勇気とパワーを与える作品になっていると思います。
そして、日常を楽しく過ごすためのヒントになる作品だと思いますので気楽に観て明るい気持ちになりましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。