どうも、こんにちは。ズバ男です!
今回は『恩田陸原作の映画 おすすめランキング』ということで、小説家・恩田陸さんの小説を映画化したもの”全ての中から” 気軽に楽しめるよう ランキング形式で紹介していきます。
ノスタルジアの魔術師と呼ばれるほどの情景描写で、読書初心者だとすくんでしまうリアルな表現技法に難しさを感じてしまうかもしれません。
今回紹介する映像化された映画を観れば、その世界観を気軽に楽しむことができるはずです。
どうぞ、お気に入りの作品をみつけてください!
※ランキングは私の独断と偏見によるものですので予めご了承ください。
【恩田陸(おんだ りく)さんの紹介】
[プロフィール]
青森県生まれ 宮城県出身/1964年10月25日生まれ/A型
[代表作]
六番目の小夜子(1992)、ライオンハート(2000)、夜のピクニック(2004)、ユージニア(2005)、蜜蜂と遠雷(2016)など
[経歴]
父親が金融関係勤務で転勤があり、子供の頃は引っ越しが多く日本各地を転居していました。
両親が宮城県仙台市出身で実家があるため、出身地が宮城県となっているようです。
1987年早稲田大学を卒業後に生命保険会社に勤めたが、酒見賢一の『後宮小説』を読み衝撃を受けたことで作家を目指すことになる。
その後、作家活動を本格化させるため4年勤めた会社を退職しました。
1991年『六番目の小夜子』が日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となり、翌年刊行され作家デビューした。
デビューしたての頃は不動産会社との兼業だったが、1997年に作家として安定して活動できてきたのを機に専業化することとなった。
2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞および本屋大賞を受賞すると、その後『ユージニア』で日本推理作家協会賞、『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞した。
そして2017年に『蜜蜂と遠雷』で念願の直木賞と本屋大賞のW受賞という快挙を達成した。
[作風]
・本を読むことが何よりも大好きで年間に300冊もの本を読破するほどの愛読家でもあり、その知識量で描く小説はミステリーファンタジーやホラー、SFと幅広く多岐にわたります。
・緻密な心理描写と郷愁を誘う情景描写で”ノスタルジアの魔術師”とも呼ばれています。そのリアルさに読者の頭の中には幻想的な世界観が広がり、どんどん作品に引き込まれていきます。
【 ランキング5位~1位】
5位『悪夢ちゃん The 夢ovie』
2014年 119分
◆監督・・・佐久間紀佳
◆脚本・・・大森寿美男
◆主要キャスト・・・北川景子/GACKT/優香/木村真那月/小日向文世
【あらすじ】
結衣子には他人の不吉な未来が見える特殊能力があった。ある日、本当は腹黒い彩未が担任している6年2組に転校生がやってきた。その少年は完司といい、結衣子が夢の中で恋した”少年夢王子”そっくりだったのです。そしてクラスのリーダー的存在となった完司の言動に触発された子供たちは大事件を起こしてしまう…。
【映画情報サイトの評価】
Filmarks 2.8点
映画.com 3.6点
YAHOO!映画 3.1点
【短評】
本作は恩田陸さんの小説『夢違』を原案とする作品で、”予知夢”をモチーフとしたSF学園ファンタジーとして人気を博したTVドラマが映画化されたものです。
原案ということで、恩田陸さんの生み出す世界観はあまり感じ取れませんでした。
内容が小中学生向けなところとTVドラマシリーズを観ていないと楽しめない部分が多少あったのが気になった。
北川景子のキャラが際立った作品なので、そこでも好みが分かれそうですね。
ももいろクローバーZの主題歌とお目当てのキャストがいればおすすめできる作品です。
4位『光の帝国』
2009年 76分
◆脚本/演出・・・成井豊/真柴あずき
◆映像監督・・・小林啓一
◆主要キャスト・・・畑中智行/岡内美喜子/大内厚雄/阿部丈二/坂口理恵
【あらすじ】
小学4年生の春田光紀には1度読んだものを完璧に暗記してしまうという能力があった。そんな光紀はある日、自宅への帰り道に一人の老人と出会う。そしてその老人と光紀との間に友情が芽生えるのだが、体調を崩した老人は入院してしまう。光紀は病院にかけつけ老人の身体に触れると、その老人の70年におよぶ人生の記憶が映像となって流れ込んできた。
【映画情報サイトの評価】
Filmarks 3.7点
映画.com -点
YAHOO!映画 3.7点
【短評】
この作品は演劇集団キャラメルボックスによる短編演劇「ハームタイムシアター」をデジタル記録したものです。
演劇をデジタルシネマ化したものなので生の声という良さが伝わらないところは残念だったが、映画用カメラを何台も使って撮影された映像はリアルで役者さんたちの演技力に引きこまれていきます。
配役もすべて大人ですがそれを関係なくして素直に観れました。
3位『木曜組曲』
2001年 113分
◆監督・・・篠原哲雄
◆脚本・・・大森寿美男
◆主要キャスト・・・鈴木京香/原田美枝子/富田靖子/西田尚美/加藤登紀子
【あらすじ】
謎の死を遂げた女流大作家・重松時子が殺されたのは4年前。それから毎年5人の女たちは彼女の死を偲び、時子の洋館に集まっていた。そして今年も木曜を挟んで3日間集まることとなった。そこに花束が届いたのだが、そこにはカードが添えられていてそのメッセージには時子の死が他殺と受け取らせるような内容があった。
【映画情報サイトの評価】
Filmarks 3.4点
映画.com 3.9点
YAHOO!映画 3.6点
【短評】
ストーリー展開などはオーソドックスだが、そこがまた名女優たちの演技を際立たせていた。
緊張感ある駆け引きがドキドキさせるし、出てくる料理もおいしそうで、全てがワンシチュエーションにして成せる良さで大人のミステリーとして楽しめます。
登場人物は少ないが各々の個性が出ていて何度も観たくなる作品です。
2位『夜のピクニック』
2006年 96分
◆監督/脚本・・・長澤雅彦
◆脚本・・・三澤慶子
◆主要キャスト・・・多部未華子/石田卓也/郭智博/西原亜希/貫地谷しほり
【あらすじ】
甲田貴子の通う高校では学校生活最後の伝統行事「歩行祭」が行われる。彼女はそこで一度も話したことがない西脇融に話しかけようと考えていた。そんな2人は異母兄弟だが、そのことは誰にも言えない秘密だった。そして24時間80キロという特別の日が始まる。
【映画情報サイトの評価】
Filmarks 3.3点
映画.com 3.2点
YAHOO!映画 3.5点
【短評】
高校生特有の雰囲気が作品全体に漂っていて、年取ってから観ると妙に恥ずかしくも懐かしく感じる作品でした。まさしくThe・青春という映画です。
長い距離を長い時間掛けて歩き、その時間を仲間と共有するというかけがえのない時間が流れていてそれを疑似体験できる素晴らしい作品です。
出演されている俳優さんたちは現在も活躍されている人たちが多く、今見ると新鮮な演技に面白さがあります。
1位『蜜蜂と遠雷』
2019年 119分
◆監督/脚本・・・石川慶
◆主要キャスト・・・松岡茉優/松坂桃李/森崎ウィン/鈴鹿央士/臼田あさ美
【あらすじ】
若手ピアニストの登竜門、芳ヶ江国際ピアノコンクール。かつて天才少女と呼ばれた亜夜。不屈の努力家・明石。信念の貴公子・マサル。そこにあらわれたのは今は亡き”ピアノの神”が遺した異端児・風間塵。その一人の天才の登場により、三人の天才たちの運命が回り始める。
【映画情報サイトの評価】
Filmarks 3.7点
映画.com 3.6点
YAHOO!映画 3.5点
【短評】
実写化困難と言われた原作小説だが、この映画は文章で表現された音をどのように映像化するのかが最大のみどころでした。本作はそこの部分を見事に再現してありました。
本作の演奏部分は日本を代表する一級品のピアニストが担当しています。そしてそれを役者さんたちが全身を使って表現してあり、一挙一動で再現した”音”に魅せられる素晴らしい作品となっていました。
ただ2時間という限られた映画作品で再現するために、4人のみに焦点を当てたためか原作通りの満足度は出せていなかったです。
【まとめ】
いかがでしたか?
恩田陸さんの小説を実写映画化した作品は意外に少ないんです…。私自身も記事にまとめるまで、もう少し多いイメージを持っていました。
どちらかというとミステリーのイメージが強い作家さんですが、描く小説は幻想的で謎めいた世界観がありエンタメ要素が少ないので映像で表現するにあたって難しいところなのかもしれませんね。
それに自分の作品へのオマージュも多く使われているので、映画1本で面白く表現するのは不可能なシーンもあるでしょうね。
恩田陸さんの小説は読む作品を重ねることでより楽しめる工夫とリアルな情景をイメージさせる上手さが詰まった良作揃いですので、原作小説も合わせて楽しんで下さい!
直木賞作品『蜜蜂と遠雷』の映画がヒットしたことで、今後は実写化される作品がどんどん増えると予想されますが、そこは期待と不安な気持ちもありますが楽しみにしております!
今後も違う小説家さんで勝手にランキングをしたいと思いますので、その際は是非読んでくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。