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【ネタバレなし】映画『ジョーカー』ヒットした理由を徹底解説と感想

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どうも、こんにちは。ズバ男です!

この記事は映画『ジョーカー』をネタバレなしで紹介するものです。

この映画の自己評価は4.5点(5点満点)です。

共感するところもあまりなく感動するシーンもなかったが、これほどまでに心揺さぶられる映画はなかなかありません!

なぜ映画『ジョーカー』が社会現象となるまでにヒットしたのかを色んな角度で徹底的に考察していきます。

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出典元:ジョーカー : フォトギャラリー 画像 – 映画.com

【作品情報】

2019年 122分 アメリカ R15+

「バットマン」シリーズで最も有名なヴィラン(悪役)であるジョーカーがいかにして「悪のカリスマ」となったのかを描いた物語。DCコミックスにはないオリジナルストーリーとなっている。


【監督の紹介】

監督/製作/共同脚本トッド・フィリップ

【プロフィール】

アメリカ出身/1970年12月20日生まれ

ニューヨーク大学で映画を学び、ドキュメンタリー映画『全身ハードコアGGアリン』で映画監督デビューした。1998年にはドキュメンタリー映画『Frat House』でサンダンス映画祭・審査員賞を受賞する。

2000年のコメディ映画『ロード・トリップ』をきっかけにコメディ作品の脚本・監督として活躍し始めた。2009年の『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』が大ヒット、ゴールデングローブ賞作品賞を受賞し注目の監督となる。

 

【主な登場人物】

アーサー・フレック(ジョーカー)ホアキン・フェニックス

マレー・フランクリン(人気番組の司会):ロバート・デ・ニーロ

ソフィー・デュモンド(隣人でシングルマザー):ザビー・ビーツ

◇ ペニー・フレック(アーサーの母親):フランセス・コンロイ

ギャリティ刑事:ビル・キャンプ

バーク刑事:シェー・ウィガム

トーマス・ウェイン(バットマンの父親):ブレット・カレン

ランドル(アーサーの同僚で太っちょ:グレン・フレシュラー

ゲイリー(アーサーの同僚で小人症):リー・ギル

アルフレッド・ペニーワース(ウェイン家の執事):ダグラス・ホッジ

ブルース・ウェイン(のちのバットマン):ダンテ・ペレイラ=オルソン

ジーン・アフランド(人気番組のプロデューサー):マーク・マロン

ホイト・ヴォーン(ピエロ派遣会社のボス):ジョシュ・パイス

社会福祉士:シャロン・ワシントン

カール(アーカム州立病院のスタッフ):ブライアン・タイリー・ヘンリー

 

【あらすじ】

孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。(シネマトゥデイより引用)

おおよそのあらすじは上記のとおりです。

※ここから少しだけネタバレを含みますのでご注意ください

 

【映画を観るためのポイント】

アーサーは持病を持つ母親を看病しながらピエロとして働いています。精神的に不安定なアーサーは母親に迷惑をかけないため、市のカウンセラーにも通っていました。

アーサーはどんなときでも笑顔でみんなを楽しませようと無理やり笑顔を作ります。そしてストレスによって笑いが止まらなくなる症状もあり、 そのいろんな笑顔がこの映画のキーポイントにもなっています。

もう1つ大きなキーポイントは、この映画では妄想と現実の境界線が非常に分かりにくく表現されているところです。特に主人公のアーサーは妄想が多すぎて分からなくなりますし、母親・ペニーも妄想をみているように演出されていてややこしくなります。

一回目の鑑賞では難しいですが、この2つのキーポイントさえしっかり押さえておけば、物語はスムーズに入ってきます。

 

【ヒットした理由を解説】

本作『ジョーカー』はアメコミ全盛の現在の映画界ではかなり異質で、しかも低予算の映画だったが、ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞するまでに評価されることとなった。おそらくアメコミ原案の映画で金獅子賞を受賞する映画は今後もなかなか出てこないでしょう。

なぜ映画『ジョーカー』は、ここまで人の心に響く映画になり、評価されたのか。ここでは、その理由について私的な意見を交えて解説していきます。

 

1.この作品をつくったきっかけ

トッド・フィリップ監督は、幼い頃にアメコミを読んで育ったが夢中になるほどではなかったと語っています。そんな監督がなぜアメコミ原案の映画『ジョーカー』をつくろうとしたのか。

そのひとつは、ジョーカーのオリジン(誕生する)ストーリーが存在しないこと

それに大きな理由となったのが、今の映画業界はCGが多く使われており、どうしてもエンタメ作品になりがちで、それ以外の映画が中々ヒットしない現状がある。そこで監督はジョーカーという存在で”キャラクタースタディ”(中心となるキャラクターの性格描写を詳細に表現すること)できる作品をつくろうとしたのだ。

 

2.みんなが欲していた作品だった

さきほども書きましたが今の映画はヒット作のほとんどがCGやVFXを多用する大作映画です。そんな映画界に風穴をあけたのが映画『ジョーカー』だと思います。

この映画は低予算で製作されていて、70年代・80年代のアナログ映画を彷彿とさせる演出が多くされており、映画ファンはもちろんのこと、久しく映画を観ていなかった多くの人にも受け入れられたんだと思います。そして若い世代の人には逆に新鮮味があったのではないでしょうか。

それとなんといっても『ジョーカー』という、知名度も大きく影響しているんでしょうね。今流行りのアメコミ映画とのギャップは物凄いですから、そこは大きな理由になっていると思います。

製作費も他のアメコミ大作映画に比べると破格に安く約6000万ドルです。そして世界興行収入は9億5700万ドルというとんでもない記録を出したんです。

風穴どころじゃなく大穴を開けましたよね。

 

【感想とまとめ】

まず最初に感じたのは共感するところもあまりなく、しかも感動するシーンもないんですよ。

なのに!めちゃくちゃ心が揺さぶられる作品なんですよね!!

エンドロールが終わってからもしばらく立てないほどでした。自分のなかで答えが見つからなかったんですよ。

久しぶりにこんな映画観た・・・と感じましたね。

「ジョーカー」って、アメコミのキャラクターなのにそれを忘れるようなキャラクターになっていて、何の映画を観ていたのか分からなくなるような感覚でしたね。

誰も知らない映画をきまぐれで観て、それがたまたまかなりの良作だった時ぐらいの新鮮さがありました。←まあ実際には誰でも知ってる映画を観ただけなんですが、不思議な感覚でした。

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【自己評価】★★★★☆(4.5点)

本当は5点満点でもいいのですが、一回目にみた評価のままにしてあります。

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ホアキン・フェニックスは本作ではかなりに減量をしていたようです。その他のさくひんもみていると危うい演技で、惹きつけられるものがあります。

今後はリドリー・スコット監督のナポレオンが題材の映画やマイク・ミルズ監督の新作にも出演予定なので楽しみですね。

 

ホアキン・フェニックス主演の映画でカンヌ国際映画祭・男優賞&脚本賞をじゅしょうした作品です。人によって好みが分かれる映画ですがおすすめですよ。


最後まで読んでいただきありがとうございました。