どうも、こんにちは。ズバ男です!
この記事は映画『岳-ガク-』をネタバレなしで感想と注目ポイントで紹介するものです。
この映画の自己評価は4.0点(5点満点)です。原作ファンでもある私ですが正直はじめは原作との違いにビックリしました。その辺りにも触れながら紹介していきます。
この記事は極力ネタバレなしで映画の紹介をするものです。すでに観たあなたも まだ観ていないあなたも これを読めばこの作品が120%面白くなります。ぜひ最後まで読んでください。
【原作情報】『岳 みんなの山』について
◇原作者:石塚真一
【プロフィール】
1971年生まれ、茨城県出身の漫画家です。日本の高校を卒業後、アメリカの南イリノイ大学在学中にロッククライミングに出会う。アメリカから帰国後にその経験を活かし、『岳 みんなの山』を描き始めました。登山が好きで描きはじめた作品は、2008年の第1回漫画大賞を受賞し発行部数450万部(全18巻の総数)を超えるベストセラーとなった。
現在連載中の漫画『BLUE GIANT』シリーズも総発行部数650万部を超える人気漫画です。ジャズを題材にした作品で、まるで紙から音が鳴っているようなライヴ感を感じる超絶おすすめ漫画です。
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【漫画『岳 みんなの山』の概要】
山を愛し、山に住み、山を知りつくした青年 島崎三歩は、山岳救助隊のボランティアをしている。そこに新人として配属された椎名久美は、救助隊チーフの野田と三歩に訓練の指導を受けることになる。最初は無難に救助をこなしていた椎名だが遭難者を救助できない経験をする。その経験から救助をやっていく自信をなくした椎名はなぜ人は山に登るのかということに自問自答しながらも周りの人に支えられながら成長していく…。
そこで出会う登山者たちとの交流、そして時に襲い掛かる山の厳しさを描いた物語です。
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【漫画『岳 みんなの山』の舞台】
この漫画の舞台となっているのは主に北アルプスの穂高岳や槍ヶ岳などや長野県松本市内がメインです。
【作品情報】
2011年 125分 日本 G
石塚真一による漫画『岳 みんなの山』を原作に実写映画化した山岳救助を題材にした物語。
【あらすじ】
映画『岳-ガク-』 予告世界の巨峰を登り歩き山をこよなく愛する島崎三歩(小栗旬)は、山岳救助ボランティアとして登山者の命を守ってきた。春、長野県警山岳救助隊に配属された椎名久美(長澤まさみ)は三歩の指導のもと成長していくが、実際の現場では遭難者を救うことができず自信を失っていた。そんなある日、猛吹雪の冬山で多重遭難が発生し、久美は仲間と共に救助に向かうが……。(シネマトゥデイより引用)
【スタッフの紹介】
◇監督
片山修
山口県出身/1965年8月25日生まれ
テレビ朝日のテレビドラマ演出家、映画監督。泉放送制作に所属時代から『花より団子』など数多くの演出を担当しており、テレビ朝日へ移籍後も数多くのテレビドラマの演出や監督をしています。2007年『ヒートアイランド』で映画初監督をする。
小栗旬を主演にしたのはドラマ『花より団子』で一緒に仕事して、今作の主人公にピッタリだと思ったようです。
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◇脚本
吉田智子
東京都出身
1999年『君といた未来のために~I’ll be back』で脚本家デビューし、その後にテレビドラマや映画の脚本を手掛ける。2017年『君の膵臓を食べたい』で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した。
【主要キャストの紹介】
◇小栗旬
/役名:島崎三歩
世界の名峰に登頂していて、アメリカで山岳救助の経験もある。日本に戻ってきて山にテントを張って生活しながら山岳救助隊のボランティア活動をしている。どんな状況になっても笑顔を忘れない、明るく心優しい青年。
◇長澤まさみ
/役名:椎名久美
長野県警山岳遭難救助隊に新人として配属になり、上司の野田に指導を受け三歩と行動することも多々ある。遭難救助活動をしながら日々成長する彼女だが人の命と向き合った時、自分の無力さに気付かされ悩む。基本は山が好きで明るく頑張り屋である。
◇佐々木蔵之介
/役名:野田正人
長野県警山岳遭難救助隊のチーフ。いつも冷静に慎重で適切な判断で救助隊を指揮している。
◇石田卓也
/役名:阿久津敏夫
長野県警山岳遭難救助隊の熱血隊員で久美の先輩。
◇光石研
/役名:梶一郎
結婚を控えた娘の陽子(中越典子)と一緒に登山にきた父親。
【注目ポイント1】漫画『岳 みんなの山』との違い
この映画は漫画が連載中に公開されたものなのでラストはもちろん違います。約2時間の映画にまとめるためか、色々と設定や物語などを変更してあります。
ここではその違いを一部まとめてみました。
◇登場人物の違い
主人公の三歩と小栗旬はイメージが全然違ったが持ち前の演技力でなかなかの好演だった。
久美役の長澤まさみもかなり原作とイメージが違っていた。石田卓也扮する阿久津隊員が謎の熱血隊員になっていて、久美とも絡みも違いすぎた。
原作では佐々木蔵之介扮する野田チーフと三歩は同級生で同じ山岳部仲間という設定だったのに、謎に先輩という設定に変わっていた。
久美の父親が救助隊員で、しかも野田の元上司で、さらに二重遭難で死亡していた・・・、めちゃくちゃベタな設定に変更されていた。
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◇登山者についてあまり触れられていない
この漫画でもっとも重要な部分である、登山者の普通には知り得ない側面があまり描かれていなかった。そこは残念です。
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他にも結構違いがありますが、あまり書くとネタバレにもなりますのでこのぐらいにしておきます。
【注目ポイント2】映画『岳-ガク-』のロケ地
漫画の舞台となった長野県松本市内を中心に映画の撮影も行われたようです。
◇タイトルバックに使われた山、三歩がコーヒーを飲むシーンなど:穂高岳(長野県松本市安曇野上高地)
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◇久美の歓迎会をしたお店(長野県松本市にあるお店:萬来)
#松本 は #太田和彦 さん出身地 なのでおすすめのお店に再訪しようかと思いましたが どこも開店17時過ぎ 待てませんので 3時から開いている(僕が入店は4時過ぎ)#萬来 さんへ 山岳映画「#岳」やドラマ #白線流し のロケ地にも使われた名店の予感 #長澤まさみ さんのサインありました pic.twitter.com/n43mje5LeO
— 中山北路 (@nakayama1015) August 19, 2020
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◇谷村山荘(八ヶ岳にある稲子湯)
長野県 八ヶ岳山麓の温泉宿 稲子湯旅館で日帰り入浴し、極上の炭酸硫黄泉を堪能 – 温泉ブログ 山と温泉のきろく: 映画「岳」のロケにも使われた稲子湯旅館 長野県南佐久郡小海町にある稲子湯旅館は、八ヶ岳の登山口にある温泉宿です。… https://t.co/1dCp2v9Zlu
— twto (@twto365) June 8, 2018
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◇上記以外にも数多くの撮影ロケ地として使われた松本市に、観光振興に大きく貢献したとし「松本シネマ」第1号として認定されています。
【松本シネマを振り返る・第1号】
松本シネマ認定第1号映画「岳-ガク-」公開-「ロケ地マップ」も https://t.co/S3Z8Wt4Vu5— 松本経済新聞 (@matsumotokeizai) December 11, 2019
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長野県以外にも、岐阜県や山梨県で撮影されたようですよ。
【感想とまとめ】
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【自己評価】★★★★☆(4.0点)
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私は原作ファンでこの映画に対して、期待と不安が入り混じっていました。
結果としてはある意味予感は的中しました。
前半は原作とのあまりの違いにビックリしました。私の不安は見事的中してしまいました(苦笑)
しかし小栗旬のキャラに慣れ始めると、漫画『岳』の実写映画というのを超えて面白くなっていきました。それでも、所々原作との違いにはヤキモキしました・・・。
この作品の大きなテーマとして人の命についてがあります、原作はリアルに近く助かる命と助からない命を選別することで”山”の厳しさを訴えています。
しかし映画版では助からない命もなんとかしたいという事に焦点を当てているので、登山上級者にはちゃんちゃらおかしい”山の厳しさ”が無い設定となっています。
私も中盤まではその表現の仕方に違和感を持っていましたが、そこから後半のクライマックスでは大きく心が動きました。
この映画は”命の大切さ”を描いた作品であり、”ただ単純に山が好きな人”を描いた作品なんだと思います。
その”ただ単に何かが好きな人”と思った時に、人の愚かさやアホさ加減にどうしようもなく心が揺さぶられる不思議な感情が湧いてきました。今までにない感動を覚えました!
この作品は漫画『岳 みんなの山』の実写映画であり山岳救助隊を題材にした作品ですが、それを度外視してみた場合に大きく心揺さぶられるとても良い映画でした!
原作を知らない人は特に楽しめる映画だと思いますので是非みてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。