どうも、こんにちは。ズバ男です!
この記事は映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』をネタバレなしで紹介をするものです。
この映画の自己評価は4.0点(5点満点)です。
週刊少年ジャンプの黄金時代を代表する漫画のひとつ『シティーハンター』を、フランス人であるフィリップ・ラショーがなぜ実写映画化したのか。なぜフランスで社会現象となるまでにヒットしたのか。
その理由を5つの項目に分けて解説していきます。感想もありますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
この記事は極力ネタバレなしで映画の紹介をするものです。すでに観たあなたも まだ観ていないあなたも これを読めばこの作品が120%面白くなります。
【作品情報】
2018年 93分 フランス G
漫画『シティーハンター』は単行本の累計発行部数が5000万部を超える大人気作品で、1980年代のジャンプを代表する作品のひとつです。
その『シティーハンター』の大ファンだというフィリップ・ラショーが監督・脚本・主演として実写映画化したものです。
【あらすじ】
『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』11/29(金)公開
“シティーハンター”ことリョウ(フィリップ・ラショー)は、相棒のカオリ(エロディ・フォンタン)とボディーガードや探偵などの仕事をしていた。ある日、掲示板に“ XYZ”宛のメッセージが書き込まれ、依頼人の父が開発したどんな相手も魅了する“キューピッドの香水”を守るという仕事を依頼される。 (シネマトゥデイより引用)
【スタッフの紹介】
◇監督/脚本:フィリップ・ラショー
◇製作:クリストフ・セルボーニ/マルク・フィズマン
◇原作:北条司
◇脚本:ピエール・ラショー/ジュリアン・アルッティ/ピエール・デュダン
◇撮影:バンサン・リシャール
◇美術:サミュエル・テッセール
◇衣装:クレール・ラカーズ
◇音楽:マキシム・デプレ/ミカエル・トルディマン
【キャストの紹介】
※ 緑が役名、黒が俳優名、青が日本語吹替版の声優名
◇リョウ(ニッキー・ラルソン):フィリップ・ラショー/山寺宏一
◇カオリ(ローラ・マルコー):エロディ・フォンタン/沢城みゆき
◇パンチョ:タレク・ブダリ/浪川大輔
◇ジルベール・スキッピー:ジュリアン・アルッティ/多田野曜平
◇ドミニク・ルテリエ:ディディエ・ブルドン/土師考也
◇サエコ(エレーヌ):ソフィー・モーゼル/一龍斎春水
◇ファルコン(海坊主)(マンモス):カメル・ゴンフー/玄田哲章
◇ヒデユキ(トニー・マルコー):ラファエル・ペルソナス/田中秀幸
【ヒットした5つの理由】
◆フィリップ・ラショーの原作愛がすごかった
原作の『シティーハンター』は1980年代のジャンプを代表する漫画のひとつとされるほどの人気があるのは周知だと思いますが、実はアニメ版の『シティーハンター』はフランスでも放送されて大人気を博していたようです。
今回の実写映画を手掛けたフィリップ・ラショーも子供の頃からの大ファンだったということです。
以前に『シティーハンター』を実写映画化したものでジャッキー・チェン版がありました。ジャッキー・チェン主演ということでカンフーを使ったアクションがみどころの少しテイストの違う作品でしたね。
それはまだ良かったですが、アメリカ発のドラゴンボール実写映画『DRAGONBALL EVOLUTION』のように、まるで原作と違う作品にして大失敗した例もあったので、原作をより忠実に再現することに徹したようです。
原作者である北条司さんには、実写映画のオファーは国内外から今までも多数あったようです。その中でフィリップ・ラショー本人の企画書と原作愛がつまった手紙を読んでOKをしたようで、さらにオリジナルのシナリオを読んで気に入ったようです。
原作の世界観を忠実に再現しつつ、原作への愛を感じる作品つくりに徹したのが成功の秘訣だったんでしょうね。
◆出演者が原作そのものになりきっていた
フランス人演じるキャラクターの再現度も笑っちゃうほど高いんです。
リョウ(ニッキー・ラルソン)を演じる主役のフィリップ・ラショーとカオリ(ローラ・マルコー)演じるエロディ・フォンタンは、完全に役になりきっていて観ているこちらも途中からは全く違和感なく観ることが出来ました。
その中でも素晴らしく再現されていたのが「海坊主」でした。完全なる「海坊主」でしたね。
初見で完全なる海坊主だったので吹いちゃいました(笑)必見です!
◆細かいところまでシティーハンターになっていた
『シティーハンター』の魅力のひとつである、ちょっとエッチなコメディや間抜けな部分までもが、かなり原作に忠実だったのはこの映画最大のヒットの要因となっています。
この部分はあまり書いてしまうと面白さが半減してしまうので、ちょっとだけ紹介しますね。
カオリのハンマーはもちろん、あのカラスまでもが登場していてファンにはたまらない演出が多くあります。
この作品の代名詞となっている「もっこり」も斬新な手法で表現されていて、大爆笑しちゃいました。
原作よりもちょっとだけふざけていて、それがちょうどいい感じに『シティーハンター』を演出していました。
◆吹替版の声優さんが超豪華
冴羽獠と言えば、神谷明さんですよね。
1980年代のジャンプアニメには欠かせない人で、キン肉マンやケンシロウの声もこの人が担当していたんです。
実は今作の冴羽獠の声は神谷明さんではないんです!
当初に吹替の依頼を受けたようですが、「アニメ版と実写版との違い」から辞退したようです。それと同時に今回リョウ役を担当した山寺宏一さんにも依頼があることを知っていて、太鼓判を押したようです。
同じ理由で槇村香の声優である、伊倉一恵さんも辞退しています。
山寺宏一さん演じるリョウと沢城みゆきさん演じるカオリのコンビは、アニメファンも納得の完成度ですよ。
リョウと香以外のキャラクターはアニメ版そのままの声優陣が続投し、神谷明さんと伊倉一恵さんも違う役を演じていて、かなり豪華な吹替版となっています。
吹替版の視聴が断然おすすめです!
◆吹替版のエンディングはあの曲
この映画のすごいのは音楽までもがアニメ版と同じなんです。
アニメ版のBGMなどもそのまま使われていて、擬音なんかも聞き覚えある音がなりまくります。
そして、物語の最後を飾ったのが『シティーハンター』の代表曲『Get Wild』です。
この曲が流れたときは鳥肌が立ちました。思わず歌っちゃいましたからね(笑)。
『Get Wild』までの流れが最高にいい演出でファンは感涙必死ですよ!
【感想とまとめ】
原作の大ファンであるフィリップ・ラショーが愛を込めてつくった渾身の映画で、随所にその愛を感じるシーンが散りばめられており、めちゃくちゃ再現度が高く、原作ファンやアニメファンも必ず満足する映画になっていました。
私も観る前までは半信半疑でしたが、あまりの再現度に思わず笑っちゃいました!
今まで色んな作品が実写化されては酷評を受けてきましたが、これは本当に原作ファンに送りたい映画に仕上がっていますので、安心して楽しんでください。
----------
【自己評価】★★★★☆(4.0点)
----------
フランスでは日本文化が人気で2000年より「Japan EXPO」なるものが開催されるほどです。その中でも日本の漫画やアニメなどはかなり人気があります。
もしかすると、今回のヒットをきっかけに他の漫画やアニメの実写映画の逆輸入作品がどんどんとできるかもしれませんね。
楽しみですがちょっと怖さもありますね(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。