どうも、こんにちは。
本日は『シカゴ7裁判』の紹介です。
2020年10月16日からNetflixより全世界独占配信された作品。
【作品情報】
2020年 130分 アメリカ
ベトナム戦争に関する反戦デモを企てたとして、逮捕・起訴された7人(シカゴ・セブン)の裁判を描いた実話に基づいた物語
◆スタッフ
◇監督/脚本・・・アーロン・ソーキン
◆主要キャスト
◇サシャ・バロン・コーエン/役名:アビー・ホフマン
◇エディ・レッドメイン/役名:トム・ヘイデン
◇ジョセフ・ゴードン=レヴィット/役名:リチャード:シュルツ
◇マイケル・キートン/役名:ラムゼイ・クラーク
◇マーク・ライランス/役名:ウィリアム・クンスラー
◇アレックス・シャープ/役名:レニー・デイビス
◇ジェレミー・ストロング/役名:ジェリー・ルビン
◇ヤヒヤ・アブドゥル=マティーン2世/役名:ボビー・シール
◇ジョン・キャロル・リンチ/役名:デイビット・デリンジャー
◇フランク・ランジェラ/役名:ジュリアス・ホフマン
【あらすじ】
1968年、シカゴで開かれた民主党全国大会の会場近くに、ベトナム戦争に反対する市民や活動家たちが抗議デモのために集まった。当初は平和的に実施されるはずだったデモは徐々に激化し、警察との間で激しい衝突が起こる。デモの首謀者とされたアビー・ホフマン、トム・ヘイデンら7人の男(シカゴ・セブン)は、暴動をあおった罪で起訴され、裁判にかけられる。その裁判は陪審員の買収や盗聴などが相次ぎ、後に歴史に悪名を残す裁判となるが、男たちは信念を曲げずに立ち向かっていく。(映画.comより引用)
【みどころ】
◆みどころ1:天才脚本家アーロン・ソーキン
[プロフィール]アメリカ出身/1961年6月9日
学生時代は俳優を目指していたが、執筆に興味を持つとすぐさま才能を発揮する。
『ア・フュー・グッドメン』の戯曲を書き上げ、92年に映画化され脚本担当でハリウッドデビューをする。
その後、TVドラマ『ザ・ホワイトハウス』で4年連続エミー賞最優秀ドラマ賞を獲得する。
2010年『ソーシャル・ネットワーク』で脚本を担当し、賞を総なめした。
その後も『マネーボール』(2011)、『スティーブ・ジョブズ』(2015)で脚本を担当し、2017年には『モリーズ・ゲーム』(2017)では映画初監督を務めた。
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『シカゴ7裁判』は、もともと スティーブン・スピルバーグ監督がアーロン・ソーキンに脚本を依頼して始まった企画だったが、ストライキの影響で延期となってしまい、結局アーロン・ソーキン自身が監督で映画化することになった。
今までも実話を基にした脚本を数多く手掛け、高い評価を受け続ける天才脚本家アーロン・ソーキンの監督作品だけに期待大です。
◆みどころ2:今最も期待されている新人が歌う!音楽にも注目
音楽を担当するのは『スティーブ・ジョブズ』、『モリーズ・ゲーム』に続いてタッグを組むダニエル・ペンバートンです。
『スティーブ・ジョブズ』ではゴールデングローブ賞作曲賞を獲得していて、その後も数多くの映画の音楽を手掛けている人気作曲家です。
その人気作曲家ダニエル・ペンバートンと今最も期待される新人アーティスト セレステが共作した「Hear My Voice」が本編映像を入れたミュージックビデオを公開した。
Hear My Voice (Official Video) | From The Trial of the Chicago 7 on Netflix October 16
この曲はすでに2021年アカデミー賞の最優秀オリジナル曲にもエントリーされている注目曲です。
良い映画には良い音楽が不可欠ですもんねー。
◆みどころ3:豪華な実力派俳優が夢の競演!
よくもこれほどの俳優さんを集めたもんです。
これだけ揃えれば、あと何本か作れちゃいそうです。
オスカー俳優が地味な役どころをやってたりするんで、違う意味で驚きの連続です。
この映画は決して派手な演出があるわけじゃないですが、それが逆に俳優さんの演技力を際立たせています。
名優ばかりで濃すぎる作品になりがちですが、そこはさすがソーキンの秀逸した脚本です。畳み掛けるセリフの入れどころが絶妙で個性を上手に活かしてあります
この作品の私のおすすめ俳優は 裁判長役の フランク・ランジェラです。ホントに嫌味な役です。 なんじゃ、こいつはー! ってなりますよ。
◆みどころ4:法廷での駆け引きが最大のみどころ
ほとんどが法廷が舞台の作品で、そこでは陪審員の買収や盗聴などの不正もあり、違法なことがたくさん行われています。
そして、さらにバラバラの7人の活動家たち。
白熱する法廷で彼らはどうやって逆境を乗り越えていくのか、自分たちの信念を突き通すため勇敢に立ち向かっていく姿が最大のみどころです。
◆みどころ5:今こそ観たい作品!民主主義のために戦った実話
1968年8月26日にシカゴで民主党大会が行われていた。
大統領選挙の候補者たちがベトナム戦争について議論する中、ベトナム戦争に反対するデモがその会場近くで行われており、その規模なんと1万5000人を超えていた。
その結果警官隊とデモ参加者で騒乱があり、数百人の負傷者がでた。
ここで暴動を扇動したとして告訴された7人がシカゴ・セブン(当時の新聞が名づけた)と呼ばれるようになった。
この映画はそこで行われた裁判(実話)を基に製作されたものです。
驚くべきことは、この作品が1968年に起きた実話だという所です。
50年以上経った現在にも当てはまる内容だったので、アメリカという国に正直驚愕しました。
なにか、どうしようもない恐怖を感じましたね。
【感想】
心理描写が細かく丁寧に描かれており、理不尽な展開がそれを より際立たせていた。
法廷での白熱した駆け引きも、所々にさしこまれるフラッシュバックシーンや音楽がテンポよく入ってきて、怒涛のようにエンドロールまでいきました。
前半は登場人物が多く、セリフも多いので困惑するところがあったのですが、途中からはなんとかついていけました。
ソーキン作品にしては少し難しく感じたので、改めてゆっくりと鑑賞したいです。
(正直、半分ちょっとしか理解できてません(笑))
【自己評価】★★★★★(5.0点)
【まとめ】
ソーキン監督の秀逸な脚本、名優たちの魅せる演技、そして劇中に流れる音楽、どれも最高で時間を忘れさせてくれる最高の映画でした。
今まで観た裁判もので一番好きな映画でした。
2020年のベスト映画になりそうです。
これは、本当にアカデミー賞獲っちゃうかもです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。