どうも、こんにちは。ズバ男です。
この記事は『【インファナル・アフェア 無間序曲】のすべて その2』として『インファナル・アフェア』を紹介した”その1”の続きとなります。
※この記事単体のみでも十分に『インファナル・アフェア 無間序曲』の魅力をお伝えする内容になるようがんばって書いてありますのでごゆっくり読んでいただければ幸いです。
◆『インファナル・アフェア』シリーズ(リメイク含む)の全タイトル一覧
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◇『インファナル・アフェア』シリーズ(本家の香港版)
・インファナル・アフェア 無間序曲/2003年・香港 ←今回紹介する作品
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◇ハリウッド版リメイク作品
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◇日本版リメイク作品
・ダブルフェイス/2012年・日本
※この作品は映画ではなく、TBSとWOWOWが共同制作したスペシャルドラマとして放送されたものです。
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以上が全シリーズ+リメイク作品です。
今回は、本家の『インファナル・アフェア 無間序曲』(2作目)の映画紹介をしていきま
物語のすべてには”理由”があった・・・
【作品情報】
2003年公開(日本では2004年公開)
完璧な脚本とスリリングな演出で香港映画の最高傑作と言われる前作『インファナル・アフェア』の続編。
物語は前作より11年前に遡り、1991の香港が舞台。
本作には前回の主役アンディ・ラウとトニーレオンは出演しておらず、若き日のラウとヤン、そしてウォン(警察)とサム(マフィア)を中心とした『インファナル・アフェア』の前日譚的物語となっている。
《スタッフ》
◆監督・・・アンドリュー・ラウ/アラン・マック
◆脚本・・・アラン.マック/フェリックス・チョン
◆音楽・・・チャン・クォンウィン
《キャスト》
◇アンソニー・ウォン/役名:ウォン警部
1961年9月2日生まれ
香港出身。父はイギリス人、母は中国系。
1985年に映画デビューし、1993年には『八仙反転之人肉饅頭』の出演で注目を浴び、第13回香港電影金像奨最優秀主演男優賞を受賞した。
この作品の怖いイメージがついたため暴力的な映画作品への出演オファーが続いた。
その後本作『インファナル・アフェア』、『頭文字D THE MOVIE』などに出演している。
◇エリック・ツァン/役名:サム
1953年4月14日生まれ
16歳の時からプロサッカー選手として活躍して、香港代表にも選ばれていたが怪我のために引退。その後映画界へ。
本作の『インファナル・アフェア』のようなシリアスな役からコメディまでこなす、映画監督もしており、テレビの司会者としても有名で香港においては抜群の知名度と人気を誇っている。
◇エディソン・チャン/役名:若き日のラウ
1980年10月7日生まれ
◇ショーン・ユー/役名:若き日のヤン
1981年11月13生まれ
◇カリーナ・ラウ/役名:マリー(サムの妻)
1972年8月19日
◇フランシス・ン/役名:ンガイ・ハウ(マフィアのボス)
1961年12月21日
◇フー・ジュン/役名:ルク警視
1968年3月18日
【あらすじ】
物語は1991年香港が舞台。
当時のマフィアのボスだったクワンが暗殺されるところから始まる。
ラウはマフィアのサムに警察にスパイするよう依頼され、警察学校に入学する。
クワンの後継者であるハウの異母兄弟だったヤンは警察学校を退学させられるがウォンがそんなヤンに警察の身分を与える条件でアフィアヘの潜入捜査を依頼する。
そして、若き日のラウとヤンは香港返還前のマフィアの覇権争いに巻き込まれていくことになる・・・。
【みどころ】
この作品は前作『インファナル・アフェア』の前日譚となる映画だが、単体の作品としてもノワール感ばっちりで『ゴッド・ファーザ』を彷彿させるシナリオとなっており、十分楽しめる。
・ウォンとサムの過去にまつわるエピソードが中心
・ラウとヤンがスパイとなるまでのストーリー
・前作同様、撮影地の香港の街並みが魅力的です
【ネタバレ感想】
ここから先にはネタバレを多く含んでいますので未視聴の方はご注意ください。
なるべく映画鑑賞後にお読みください。
1991年。警察署でウォン警部とサムと仲良く話をするシーンから始まる。
ウォンはサムに武勇伝のように自分が警察官となったころの話をする。
死んだ先輩警官と殺したマフィアの話で、『善人が死んだのに悪は生き延びると・・・』そのことに納得いかない様子のウォンはすでに闇を抱えている?
ウォンはマフィアのサムを信頼している様子であるが、それに対してサムは今後のことはどうなるか分からないと何か匂わす・・・それに対して何か心配の様子のウォンの表情。
ラウがマフィアのボスであるクワンを暗殺する・・・。
それはサムの妻であるマリーの指示だった。
ラウはマリーに対して特別な感情があり、これが1つ物語の鍵となっている。
ボスの息子ハウがマフィアの覇権争いの主導権をにぎる。
そのころヤンは、実はハウと異母兄弟ということが判明する。
これがもう1つの物語の鍵となっていく。
やがてマフィアのボス ハウは堅気になって選挙に出ようと考え始める。
そこで邪魔になった幹部たちを次々と暗殺していく。
ヤバいほどあっさりと殺され過ぎて少し笑ってしまう。
ある暗殺者がハーモニカで蛍の光を吹くところはすごくシュールで切ない気持ちになる、一方ちょっと笑える。
バスのなかでウォンとヤンが密会しているところにウォンの同僚ルクがあらわれて、ヤンに「敬礼してみろ」をいう、それに対してヤンは少し笑うシーンがあるがすごく印象的です。
サムのことが心配になったマリーは電話で自分が指示してクワンを暗殺したことをサムに告白する。
サムの表情から、本当に知らなかったというビックリした表情と何か覚悟した表情がうかがえる。
ハウがウォンがクワン暗殺に関わっていること警察に告白。
ウォンはしばらく謹慎?することに。
マリーのクワン暗殺にウォンが関わっていることが判明する・・・
ウォンの闇はそこまで深くなっていてのか・・・サムはこの事を知ることはないが、何か気付くところはあったのでは?と考える。
マリーも暗殺されそうになるが、ラウが助ける。ラウはマリーをかくまって、サムの所に行かずにずっと一緒にいてほしいと告白するが思いっきりフラれる・・・
マリーのふり方がかっこいいです(笑) ラウ撃沈(笑)・・・
同僚ルクがウォンの前で死ぬ・・・ウォンは唯一の理解者を失い、さらに深い闇へ落ちていく・・・ものすごい表情・・・何ともいえない深い悲しみ。
街をふらつくラウ。
ラウは何のために生きるのかといった表情。
ラウはマリーを追う。
電話するラウ・・・結構しつこいね。
ラウからの電話にマリーは電話にでるか迷う・・・しかし、出ていくマリーは車でひかれる殺される。ラウは知っていた? ラウの差し金?
ラウのミラー越しの表情が変わるシーン・・・”無間地獄”の始まりのメッセージか。
ウォンはルクの墓前でヤンと会い、ヤンの意思を確認する。
ヤンは何があっても善の道と突き通す・・・。ヤンの決意はすごいね。
ヤンがルクの墓の前で敬礼するシーンは何度みても、胸に突き刺さります。
終始いいやつのサムはハウに殺されてもいいという覚悟で決着をつけにハウと会うことに。そこに警察がきて、ウォンがハウを殺してしまう・・・
ハウに駆け寄るヤン。
抱えるヤンに死にかけたハウはジャケットの裏側にある警察バッジを見つける・・・ハウの絶望する表情はこの映画もっとも残酷。
サムは最愛の妻マリーが殺されて、自分の意思で死ぬこともウォンによって阻まれ、ハウの家族までも殺すこととなり、覚悟の上”無間地獄”へ自ら行ってしまう・・・。
最後のシーンでラウが女を取締る・・・その女性の名はマリー。
運命を感じるラウは微笑む。・・・。
ちょっと笑えるシーンでもあり面白いが、人によってはすこし怖いかも・・・ラウは”無間地獄”以外でも要注意人物か?(笑)
めっちゃいいやつのサムが後戻りできない道にいくことになるのが切ない。
【まとめ】
この作品は『インファナル・アフェア』を最高級の肉に例えると、その味を十分に引き立てるスパイスやソースといったの役割をしている。
これを見ずに『インファナル・アフェア』は語れないといったレベルまでその味を引き出してくれる。
物語全体に『インファナル・アフェア』ほど大きな衝撃はないが、やはりストーリーの進行が素晴らしくどんどんと引き込まれていきます。
大体の3部作映画は2作目で中だるみするが、この作品は”1”の前日譚的作品に仕上がっていて、この3部作映画により深みを与えている。
前日譚だが初めてこのシリーズをみるかたは”1”から順にみることでこの作品の良さが理解できる仕組みとなっていると思います。
とりあえず、『インファナル・アフェア 無間序曲』の紹介はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
続き(続編)もどうぞ・・・『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』です。