どうも、こんにちは。ズバ男です!
本日は『コードネーム U.N.C.L.E.』の紹介です。
ちょっと古い作品で多くの感想ブログが既に存在しています。
そこで今回は監督やキャストに焦点を当てながら この映画の魅力について “ネタバレなし” で書いていきます。
『コードネーム U.N.C.L.E.』映画オリジナル予告編(テレビスポット:ストーリー編)
【作品情報】
2015年 116分 英米合作 G
1960年代の人気TVシリーズ「0011ナポレオン・ソロ」を新たに映画化したスパイアクション作品。
「0011ナポレオン・ソロ」は日本でも1965~1970年に放送された作品で、原題が「The Man from U.N.C.L.E」で U.N.C.L.E. というのはUnited Network Command for Law and Enforcementの頭文字を取ったものです。
国際機関アンクル(U.N.C.L.E.)のエージェント ナポレオン・ソロが主役の作品である。
主役一人で始まった作品だが、イリヤ・クリヤキンが人気になってバディ作品になりました。
当時は「007」シリーズをも凌ぐ人気だったようです。
本作はそんな人気の「0011」シリーズを時代背景はそのままにリメイクした作品となり、国際機関アンクルの始まりとなった部分を描いた物語です。
【あらすじ】
東西冷戦下の1960年代前半。核兵器とその技術の拡散によって世界を滅ぼそうとする国際犯罪組織の存在がキャッチされ、その陰謀を阻止するべく手を組むことになったCIA工作員ナポレオン・ソロとKGB工作員イリヤ・クリヤキンは、組織に潜入する鍵を握るドイツ人科学者の娘ギャビーを守りながら、行方をくらませた科学者を探し出すため奔走する。(映画.comより引用)
【ネタバレなしでみどころ紹介】
◆みどころ1:監督の紹介
◇プロフィール
ガイ・リッチー
イギリス出身/1968年9月10日
[代表作] 『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998)』、『スナッチ(2000)』、『シャーロック・ホームズ(2009)』、『アラジン(2019)』など
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15歳の時に幼い頃からの読字障害を原因に学校を辞め、映画スタジオの雑用係として働き始める。
それから、CMやMV(ミュージックビデオ)などを製作するようになった。
その後、1995年に短編映画『The Hard Case』を製作し、1998年の『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』では、その年のイギリス国内映画の興行成績1位を獲得した。
その後も分かりやすい脚本と独自の撮影テクニックなどで、数々のヒット作を生みだしている人気監督です。
よくタランティーノ監督と比較されるくらい「鬼才」として評価されています。
◇映画界のおしゃれモンスター
ガイ・リッチー監督の作る映画は映像とBGMを独自の切り口で表現しており、どのシーンを切り取ってもおしゃれでカッコいいです。
その中でも『スナッチ』は独特なカメラワークで、オープニングからカッコ良さがが全快の映画です。
アクションは特に斬新で、映像に緩急を付け表現されたシーンはかなりスタイリッシュです。
もうひとつ特徴としては、男同士のバディものをやらせたら天才的です!
◇マドンナの元旦那さん
なんとポップの女王「マドンナ」の元旦那なんです!
2000年に結婚して子供も生まれましたが、2008年に離婚しています。
2002年にマドンナ主演の映画『スウェプト・アウェイ』の監督をしましたが、夫婦揃ってゴールデンラズベリー賞(最低の映画を決めるアワード)を受賞してしまいました。
今はモデルのジャッキー・エインズリーと結婚しています。
◆みどころ2:美男美女すぎるキャスト
作品自体がカッコいいのに、出演しているキャストがさらに美男美女すぎる!
◇ヘンリー・カビル/役名:ナポレオン・ソロ
CIAのNo.1エージェントで5カ国語を話せる頭脳派。陸軍にいながら金庫破りや美術品を盗んだりして捕まってしまうが、その天才ぶりが評価されCIAにリクルートされる。ニックネームは「カウボーイ」。
[プロフィール] イギリス出身/1983年5月5日
[代表作]『マン・オブ・スティール(2013)』,『ミッション:インポッシブル フォールアウト(2018)』、『エノーラ・ホームズの事件簿(2020)』など
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2013年に『マン・オブ・スティール』に出演し、人気俳優の仲間入りを果たしたヘンリー・カビルですが、それまではなかなか役に恵まれず不運続きだったようです。
2006年の『スーパーマン リターンズ』に出演予定だったのに直前で監督が変更になりキャンセルになったり、『トワイライト』シリーズの作者にエドワードカレン役を推薦されながら年齢の理由でこれまたキャンセルとなりました。
それ以外にも不運続きでなかなか役が回ってこなかったようです。
私の意見としては、筋肉が凄すぎたんじゃないかと思いますよ(笑)
『マン・オブ・スティール』では、スーパーマンの衣装を着ていても筋肉の大きさに驚きました。
そんな色気全開の彼ですが意外な一面もあるようです。
ワンちゃんが大好きで今も秋田犬を飼っている。かなりの動物好きです。
本作のナポレオン・ソロ役は5カ国語を話せる設定ですが、実は本人はもっとすごく 9カ国語も堪能なんです。
まさにピッタリの配役です。
◇アーミー・ハマー/役名:イリヤ・クリヤキン
KGBのNo.1エージェント。最年少でKGBに入った天才でサンボの達人、柔道も4段で武闘派である。そしてチェスも名人級。高官だった父親に関して情緒不安定な部分がでることがある。ニックネームは「赤の脅威」。
[プロフィール] アメリカ出身/1986年8月28日
[代表作]『ソーシャル・ネットワーク(2010)』,『ローン・レンジャー(2013)』、『ALONE アローン(2016)』など
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身長 196cmのさわやかな正統派イケメンのアーミー・ハマーですが、実はアーマンド・ハマー財団の御曹司で超お金持ちなんです。
普通ならビジネス界に進出するところですが、俳優に興味があり高校2年で中退し、演劇の学校に通っていたようです。ただのお坊ちゃまではないですね。
そんな彼を一躍有名にしたのが『ローンレンジャー』(2013)です。ジョニー・デップとW主演を果たしました。
それまでは、196cmという高身長が逆に災いして役がもらえない時期もあったようです。
そんなアーミー・ハマーはかなりの愛妻家で奥さんとパン屋を経営していたんですが、2020年7月に離婚していたようですね。お似合いの美男美女夫婦だったのに残念です。
生まれながらのセレブにして、高身長で整った顔立ちの爽やかイケメンで何不自由ないのに自分のやりたいこと(俳優)を頑固なまでに目指した彼にはイリヤ・クリヤキンは結構ハマり役だと思います。
2020年10月21日から配信された、Netflix映画『レベッカ』も要チェックですよ!
◇アリシア・ヴィキャンデル/役名:ギャビー・テラー
元ナチスの天才科学者の娘で本作のキーパンソン。負けず嫌いで自立心旺盛なところがあり、車の整備士をしている。
[プロフィール] スウェーデン出身/1988年10月3日
[代表作]『リリーのすべて(2015)』,『エクス・マキナ(2016)』、『トゥームレイダー ファースト・ミッション(2018)』など
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9歳の頃からバレエを習い、プリンシパルダンサー(トップ階級のダンサー)を目指し10代半ばまで世界中で特訓を受けていたが、怪我をしてバレエの道を諦めた。
16歳の時からドラマの出演などをしていて、その後に演劇学校のオーディションを受けたが2回も落選した。
それでも諦めず女優の道を追い求めた。前向きで努力を惜しまない根性がある人なんですね。
2010年スウェーデン映画『ピュア 純潔』で欧州の映画賞を獲得するなど評価を受けた。
その後2015年『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、世界的に評価される女優となった。
2018年に公開された『トゥームレイダー ファースト・ミッション』では約4ヶ月にも渡る肉体改造に励んだ。そして、2019年Netflix映画『アースクエイクバード』では日本を舞台とする映画で流暢な日本語を披露しています。デンマーク語や英語も堪能なようです。
バレエで築いた前向きで努力を惜しまない性格は、女優として成功した彼女の才能の源になっているんでしょうね。
◇エリザベス・デビッキ/役名:ヴィクトリア・ヴィンチグエラ
国際犯罪組織を仕切る、頭脳明晰で野心家の社長夫人。
[プロフィール] フランス出身/1990年8月24日
[代表作]『華麗なるギャツビー(2013)』,『マクベス(2015)』、『TENET テネット(2020)』など
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バレエダンサーの両親のもとに生まれ、本人も幼いころからバレエを習っていました。
本作の役どころ同様に本人もかなりの頭脳の持ち主である。
高校時代は主席で卒業し、メルボルン大学で演劇の学位を習得し、しかも2年生のころに優秀な演劇学生だけに与えられる奨学金を得ている。長身(191cm)を活かし、モデルでも活躍した。まさに才色兼備である。
2013年『華麗なるギャツビー』で主演のディカプリオと共演すると、一気に注目の若手女優となり 多くの大作にも出演するようになった。
そして、2020年世界的大ヒット映画『TENET テネット』で重要な役を演じ、さらに世界的にも注目の女優となった。
学生の頃から頭脳明晰でモデルとしても活躍する彼女はまさに才色兼備!性格は別として本作の役にピッタリの女優ですね。
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◆その他の主要キャスト
◇ヒュー・グラント/役名:アレキサンダー・ウェーバリー
◇ジャレッド・ハリス/役名:サンダース
◇ルカ・カルバーニ/役名:アレグザンダー
◇シルベスター・グロート/役名:ルディ
◇デビット・ベッカム(カメオ出演)
本作の監督である ガイ・リッチーの友人でる デビット・ベッカム がカメオ出演していることでも話題になった。
どこのどのシーンに出演しているかは秘密です。是非探してみてください。
目立った役でないので油断していると見逃しますよ!
◆みどころ3 :新しい60年代スタイルにも注目!
この作品は2015年に公開された映画ですが、舞台は「0011ナポレオン・ソロ」と同じ1960年代となっています。
米ソの冷戦時代がバックグラウンドとしてある物語をそのまま描いています。
本作は60年代スタイルをそのまま再現しており、衣装やセットが全て1960年代にタイムスリップしたかのような世界観です。
主要な出演者全員がモデル以上のスタイルの持ち主で より映画の世界観が増しています。
目の保養にもなる映画です!
【感想とまとめ】
カッコいい とか オシャレ とか スタイリッシュ など、たくさん書いてきましたが肝心の内容は どうなんだと言うと、ストーリーはめっちゃ単純でわかりやすく観た後もスッキリ爽快でした。
前半にあるカーチェイスシーンは なかなか見どころがあり、それからも軽快なテンポで気持ちよく物語が進んでいきました。
派手なアクションシーンや際立ったストーリー展開があるわけではないですが、卓越した映像と音楽が楽しい作品でした。
この映画が公開された2015年はスパイ映画がかなり豊作で、『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』、『007 スペクター』に伏兵の『キングスマン』が大ヒットと盛り上がった年でした。
それも原因してか、興行成績がイマイチだったようです。
続編も当初から望まれていて噂は時々出ますが、本作の興行成績が響いてか なかなか纏まらないようですね。
これほどまでに潔いスパイ映画も珍しいので、私も続編にはかなり期待いています。
【自己評価】★★★★☆(4.0点)
最後まで読んでいただきありがとうございました。