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【ネタバレなし】映画『記憶にございません!』感想と注目ポイント

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どうも、こんにちは。ズバ男です!

この記事は映画『記憶にございません!』をネタバレなしで紹介するものです。

この映画の自己評価は3.5点(5点満点)です。

三谷作品は観た後の爽快感が最高ですよね。本作も相変わらずの喜劇で、コンセプトもしっかりしていて、伏線の張り方と回収もバッチリで、期待を裏切らない面白さでした。逆に言うとそれ以上の作品ではなかったです・・・。

そんな映画『記憶にございません!』の見どころの紹介と感想を書いていきますので最後までお付き合いください。

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出典元:記憶にございません! : フォトギャラリー 画像 – 映画.com

【作品情報】

2019年 127分 日本 G

三谷幸喜の長編映画8本目の作品で、総理大臣が記憶をなくしたという設定の政界コメディです。主人公の総理大臣を中井貴一が演じ、それ以外にもディーン・フジオカ、草刈正雄、佐藤浩市、石田ゆり子など豪華キャストが揃った。

【あらすじ】


映画『記憶にございません!』予告

国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれた総理大臣の黒田啓介は、演説中に一般市民の投げた石が頭にあたり、一切の記憶をなくしてしまう。各大臣の顔や名前はもちろん、国会議事堂の本会議室の場所、自分の息子の名前すらもわからなくなってしまった啓介は、金と権力に目がくらんだ悪徳政治家から善良な普通のおじさんに変貌してしまった。国政の混乱を避けるため、啓介が記憶を失ったことは国民には隠され、啓介は秘書官たちのサポートにより、なんとか日々の公務をこなしていった。結果的にあらゆるしがらみから解放されて、真摯に政治と向き合うこととなった啓介は、本気でこの国を変えたいと思いはじめようになり……。(映画.comより引用)

 

【スタッフの紹介】

監督/脚本三谷幸喜

製作:石原隆/市川南

プロデューサー:前田久閑/和田倉和利

撮影:山本英夫

音楽:萩野清子

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【注目のスタッフ】

撮影担当の山本英夫は日本アカデミー賞優秀撮影賞を5度も受賞している日本屈指の撮影監督です。最近は罪の声などを手掛けています。。

音楽担当の萩野清子は近年の三谷幸喜作品を多く手掛けており、『ザ・マジックアワー』と『ステキな金縛り』では日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞しています。

 

【キャストの紹介】

◆黒田家に住む登場人物

黒田啓介(主人公/首相)中井貴一

黒田聡子(啓介の妻):石田ゆり子

黒田篤彦(啓介の息子):濱田龍臣

鱒淵影虎(衆議院議員で啓介の義兄):ROLLY

寿賀さん(首相官邸の料理人):斎藤由貴

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◆首相に近い登場人物

井坂(首相秘書官):ディーン・フジオカ

番場のぞみ(首相の事務秘書官):小池栄子

野々宮万作(首相の秘書官補):迫田孝也

古賀(首相のSP):藤本隆宏

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◆その他の議員

鶴丸大悟(官房長官):草刈正雄

山西あかね(野党第二党の党首):吉田羊

桜塚(厚生労働大臣):市川男女蔵

森崎(財務大臣):小林隆

牛尾(外務大臣):飯尾和樹

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◆その他の登場人物

古郡祐(フリーライター):佐藤浩市

スーザン・セントジェームス・ナリカワ(米国大統領):木村佳乃

柳友一郎(啓介の恩師):山口崇

大関平太郎(熱血警官):田中圭

小野田治(小野田建設社長):梶原善

南条実(ベテラン大工):寺島進

八代(官房長官の秘書官):後藤淳平

戸波(脳外科医):小澤雄太

ジェット・和田(米国大統領の通訳):宮澤エマ

近藤ボニータ(ニュースキャスター):有働由美子

定食屋の店長:阿南健治

中年のサラリーマン(通りすがり):近藤芳正

高級レストラン店長:栗原英雄

スナイパー:川平慈英

ドラマ「女西郷」主演女優:天海祐希

ドラマ「女西郷」ナレーション:山寺宏一

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これだけのキャストが揃うとそれだけでみどころになりますね。

 

【注目ポイント】

◆三谷幸喜監督について

【プロフィール】

東京都出身/1961年7月8日生まれ

1983年、大学在学中に劇団「東京サンシャインボーイズ」を旗揚げすると、すぐさま同劇団は演劇界で成功を収めていく。劇団と並行にて放送作家としても活動していて、『欽ドン!』や『お笑いマンガ道場』などの構成に携わり、アニメ『サザエさん』の脚本も数本担当した。1989年にはドラマ『やっぱり猫が好き』の脚本を担当し、テレビドラマ界でも注目されるようになった。

1993年『振り返れば奴がいる』で連続ドラマの脚本を担当すると、同ドラマが大ヒットとなる。1994年の『古畑任三郎』も大ヒットした。同ドラマには劇団「東京サンシャインボーイズ」の西村雅彦が出演にブレイクした。その後も、『王様のレストラン』、『総理と呼ばないで』、『竜馬におまかせ』など手掛けたドラマが次々とヒットしました。

1997年に自身の舞台作品を映画化した『ラヂオの時間』で監督デビューを果たすと、2001年には2作目となる『みんなのいえ』がヒットした。その後も数多く映画を製作し、希代のコメディ作家として幅広い世代から人気を集める。

 

【おさえておきたい裏話】

今でこそ誰もが認める大人気クリエーターですが、ドラマ『振り返れば奴がいる』ではあまりの喜劇ぶりに大幅に脚本を当時のスタッフに変更され、自分の意思とはかけ離れた作品となった。奇しくもその作品が大ヒットとなり脚本家として活躍することとなるのだが、初監督作品『ラヂオの時間』にはその経験が大きく活かされている。

転んでもただでは起きない精神ですね!

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「東京サンシャインボーイズ」はその人気ぶりから活動が行き詰ったとして1994年から、30年の充電期間に入った。

2024年に「老境サンシャインボーイズ」で『リア玉』公演が予定されている。

 

◆三谷幸喜監督作品の映画を興行収入順に紹介

映画『記憶にございません!』は興行収入36.4億円の大ヒットを記録しています。

ここでは今までの三谷幸喜監督作品の映画を興行収入順に紹介していきます。

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◇第1位:『THE有頂天ホテル』 興行収入60.8億円

< 2006年 3作目 >

主なキャスト:役所広司/松たか子/佐藤浩市/香取真吾/西田敏行

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◇第2位:『ステキな金縛り』 興行収入42.8億円 

< 2011年 5作目 >

主なキャスト:深津絵里/西田敏行/阿部寛/竹内結子/浅野忠信

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◇第3位:『ザ・マジックアワー』 興行収入39.2億円 

< 2008年 4作目 >

主なキャスト:佐藤浩市/妻夫木聡/深津絵里/綾瀬はるか/浅野忠信

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◇第4位:『清州会議』 興行収入29.6億円 

< 2013年 6作目 >

主なキャスト:役所広司/大泉洋/小日向文世/佐藤浩市/鈴木京香

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◇第5位:『ギャラクシー街道』 興行収入13.2億円 

< 2015年 7作目 >

主なキャスト:香取真吾/綾瀬はるか/小栗旬/優香/西川貴教

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◇第6位:『みんなのいえ』 興行収入12.5億円 

< 2001年 2作目 >

主なキャスト:唐沢寿明/田中邦衛/田中直樹/八木亜紀子/伊原剛志

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◇第7位:『ラヂオの時間』 興行収入4億円 

< 1997年 1作目 >

主なキャスト:唐沢寿明/田中邦衛/田中直樹/八木亜紀子/伊原剛志

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本作は『ザ・マジックアワー』に次ぐ、4番目の興行収入になったようですね。

興行収入では最下位の『ラヂオの時間』ですが、私の中ではお気に入りの作品です。狭い空間でのドタバタコメディーは三谷幸喜作品の真骨頂ともいえるものでしょう。

◆天海祐希と山寺宏一はどこに出演していた?

公開当時、エンドロールに天海祐希と山寺宏一の名前があるのに多くの人が見逃していて、どこに登場するのかというので話題になっていました。分かっていても見逃すレベルなので、登場シーンをぜひ見つけてください。

【感想とまとめ】

さすが三谷幸喜作品といった感じで、観た後の爽快感は今までの作品の中でも随一でした。常連となった俳優たちといま人気の俳優たちが真面目に面白いことをしているのが滑稽で笑えますよね。これだけのキャストでこんなことを出来るのは三谷幸喜だからでしょう。

作品のコンセプトもしっかりしていて、伏線の張り方と回収はバッチリで、期待を裏切らない面白さでした。

特に良かったのは秘書である、ディーン・フジオカと小池栄子です。この2人はかなりハマり役でしたね。中井貴一との掛け合いも最高に良かったです。

他にもコミカルなキャラクターが多く、演技も上手な人が多いのでグイグイと引き込まれました。

完成度の高い作品でほとんど悪い所も見当たらない良作だと思いました。逆に言うとそれ以上の作品にはなれてなかったです・・・。

三谷幸喜の映画は外れがなく、どれをみても外れがなく、いつみても面白い作品ばかりなのですが、引っかかるものが無さ過ぎて2回以上観ることが少ないです。

ドラマだと長い作品になるので面白みがあるものも多いんですがねー。映画という作品づくりの限界も感じました。

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【自己評価】★★★☆☆(3.5点)

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三谷幸喜作品として考えなかったら4点をつけていましたが、勝手な期待値から厳しく評価しました。

三谷幸喜作品は大好きなので今後もたくさん面白い作品を期待しております。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。