どうも、こんにちは。ズバ男です!
この記事は『バードマン あるいは( 無知がもたらす予期せぬ奇跡) 』をネタバレなしでみどころを紹介するものです。
この映画の自己評価は4.0点(5点満点)です。
万人向けの映画ではなく、観る人によって全く意見が分かれる作品でしたね。散りばめられた伏線やラストシーンなどの解説は他にも沢山のサイトに紹介されていますので、今回は名匠イニャリトゥ監督の事や主演のマイケル・キートンについてを中心に映画のみどころを紹介していきます。
感想もありますがあらすじ程度のネタバレなので安心して最後まで読んでくださいね。
【作品情報】
2014年 120分 アメリカ PG12
名匠イニャリトゥ監督の作品です。かつてヒーロー映画に出演して人気を博した俳優が再起をかけ、ブロードウェイに挑戦する。妄想と現実に追い込まれていく様を描いたブラックコメディ。
【あらすじ】
映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』日本版予告編
かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡(ふうび)した俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の才能がリーガンを追い込む。さらに娘サム(エマ・ストーン)との不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め……。(シネマトゥデイより引用)
【スタッフの紹介】
◇監督/製作/脚本:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
◇製作:ジョン・レッシャー/アーノン・ミルチャン/ジェームズ・W・スコッチドープル
◇製作総指揮:クリストファー・ウッドロウ/モリー・コナーズ/サラ・E・ジョンソン
◇脚本:ニコラス・ヒアコボーネ/アレクサンダー・ディネラリス・Jr/アルマンド・ボー
◇撮影:エマニュエル・ルベツキ
◇音楽:アントニオ・サンチェス
◇美術:ケビン・トンプソン
◇衣装:アルバート・ウォルスキー
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◆注目のスタッフ
イニャリトゥ監督以外に注目したい製作スタッフは、撮影監督のエマニュエル・ルベツキと音楽を担当したアントニオ・サンチェだ。
まずは撮影監督のエマニュエル・ルベツキだが、2013年に『ゼロ・グラビティ』、2014年は本作で、2015年には『レヴェナント:蘇りし者』と、史上初の3年連続アカデミー賞を受賞する快挙を果たしている世界現役最高の撮影監督である。本作でも現実と幻想が錯綜する世界観を1カットで撮影したかのような手法で世界を驚かせました。
この映画でもうひとつ注目するところは音楽でしょうね。観る側の緊張感をさらに高めるかのようなドラムソロはグラミー賞を4度も受賞するほどの現役最高峰ドラマー・アントニオ・サンチェによるものだ。つかわれている演奏は全てシーンに合わせて即興したものだというから驚きです。
映像と音楽はまさに世界最高のスタッフによるものだったんです。上映した年の賞レースを席巻したのも頷けるチームだったんですね。
【キャストの紹介】
◇ リーガン・トムソン(主人公):マイケル・キートン
◇ マイク・シャイナー(ブローウェイ有名俳優):エドワード・ノートン
◇ サマンサ・トムソン(サム)(リーガンの娘):エマ・ストーン
◇ ジェイク(弁護士で舞台のプロデューサー):ザック・ガリフィアナキス
◇ ローラ・オーバーン(舞台女優でリーガンと交際中):アンドレア・ライズボロー
◇ シルヴィア(リーガンの元妻):エイミー・ライアン
◇ レズリー・トルーマン(女優でマイクの恋人):ナオミ・ワッツ
◇ タビサ・ディッキンソン(演劇批評家):リンゼイ・ダンカン
◇ アニー(舞台監督):メリット・ウェバー
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主役のマーケル・キートンも癖が強い俳優さんですが、エドワード・ノートンの怪演も光っていました。
マーティン・スコセッシ監督が本人役でカメオ出演しているなど楽しませる演出もありました。
【注目するポイント】
◆アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督について
【プロフィール】
メキシコ出身/1963年8月15日生まれ
大学在学中にラジオのDJやテレビ番組のプロデューサーなどの活動をしていた。
2000年に『アモーレス・ペロス』で長編映画監督デビューする。この作品でカンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞、東京国際映画祭でグランプリなどを受賞し、評価されるようになった。
2003年にはショーン・ペンやナオミ・ワッツなどハリウッドスターを迎えて『21グラム』を製作する。2006年には役所広司なども出演した『バベル』を製作し、カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞した。そのほかにもアカデミー賞の数多くの部門にノミネートされた。
ディカプリオが念願のアカデミー賞主演男優賞を獲得した『レヴェナント(2015)』で監督賞を受賞し、この作品(バードマン)でも監督賞をはじめ4部門を獲得しています。
その後もつくる映画は高い評価を得ていきました。
そして、2014年に『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で自身初のオスカーを獲得した。2015年の『レヴェナント:蘇えりし者』でも監督賞を受賞し、2年連続の監督賞という史上3人目の快挙を達成した。
メキシコだけではなく、世界を代表する監督のひとりです。
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本作ではアカデミー賞の9部門にノミネートされて、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4冠を獲得しました。そして、ゴールデングローブ賞では主演男優賞、脚本賞を受賞しています。
◆主演のマイケル・キートンについて
【プロフィール】
アメリカ出身/1951年9月5日生まれ
7人兄弟の末っ子として生まれる。
大学を中退後、スタンダップ・コメディアンやテレビのカメラマンとして芸能界入りした。その後、ロサンゼルスで全国放送のコメディ番組に出演し、知名度を上げていった。
1982年に『ラブ IN ニューヨーク』で映画デビューする。1988年にはティム・バートン監督の『ビートルジュース』に出演すると、その怪演ぶりで人気を得る。さらにティム・バートン監督の『バットマン』、『バットマン リターンズ』でもタッグを組んで世界的ヒットを生んだ。
その後も数多くの作品に出演しており、ピクサーの『カーズ』や『トイ・ストーリー』などアニメの声優としても活躍している。宮崎駿監督の『紅の豚』では英語版の主人公の声優もしている。
最近では、『ロボコップ』や『ニード・フォー・スピード』、『スパイダーマン:ホームカミング』などで悪役を演じることも多い。
憎たらしくなるほどの演技力だからこそ、悪役もピッタリなんでしょうね。
【感想とまとめ】
この作品は観る人によってかなり評価が分かれる作品で万人向けではないように感じました。ラストの方はネットでもかなり意見の分かれる見方がされていますね。
私としては感じるままに観るようにしているので、観た時に受け取った感想を大事にしています。深く考えても余計分からなくなるだけでしたね。
今流行りのアメコミ映画を揶揄するシーンや近年のアメコミ映画作品に批判的な監督まで登場しています。さらに評論家の作品への影響など映画や舞台など芸術的作品の価値とは何なのかと考えさせるシーンが多々あります。
作品全体は擬似ワンカット長回しや見る人を引き込むカメラワーク、世界観を持たす音楽と…カッコ良く素敵な作品でした。世界最高峰のスタッフ勢でつくられた作品に感服しました。何度見ても感動が深まるばかりです。
マイケル・キートンとエドワード・ノートンの掛け合いは本当に戦っているようでみていて最高に引き込まれました。2人とも個性全開でしたね。
あと、エマストーンの目はデカすぎです。西川きよし師匠と勝負したらどっちが勝ちますかね(笑) 後半はそこに釘付けになりました。
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【個人評価】★★★★☆(4.0点)
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