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ネタバレあり解説『ディパーテッド』【インファナル・アフェア】のすべて その4

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どうも、こんにちは。ズバ男です!

この記事は『【インファナル・アフェア】のすべて その4』として映画『インファナル・アフェア』のハリウッド版リメイク作品『ディパーテッド』を紹介していくものです。

 

【こんな人にオススメ】

・映画『ディパーテッド』を観てさらに詳しく知りたい人

・「インファナル・アフェア」シリーズが大好きな人

 

映画『ディパーテッド』単独の記事としても楽しめる内容となっていますので、お気楽最後までお付き合いください。

『インファナル・アフェア』シリーズ(リメイク含む)の全タイトル一覧

◇『インファナル・アフェア』シリーズ(本家の香港版)

インファナル・アフェア 無間道/2002年・香港

インファナル・アフェアⅡ 無間序曲/2003年・香港 

インファナル・アフェアⅢ 終極無間/2003年・香港

◇ハリウッド版リメイク作品

ディパーテッド/2006年・アメリカ←今回紹介する作品

◇日本版リメイク作品

・ダブルフェイス/2012年・日本

※この作品は映画ではなく、TBSとWOWOWが共同制作したスペシャルドラマとして放送されたものです。

以上が全シリーズ+リメイク作品です。

 

今回は、ハリウッド版リメイク作品『ディパーテッド』の映画紹介をしていきます。

男は、死ぬまで正体を明かせない。

【作品情報】

2006年公開(日本では2007年公開)

香港の大ヒット映画『インファナル・アフェア』シリーズのハリウッドリメイク作品で外国映画のリメイク作品として史上初のアカデミー賞作品賞を受賞しました。

 

《スタッフ》

◆監督/製作・・・マーティン・スコセッシ

◆原案・・・フェリックス・チョン/アラン・マック

◆脚本・・・ウィリアム・モナハン

◆音楽・・・ハワード・ショア

 

《キャスト》

◇レオナルド・ディカプリオ/役名:ビリー・コスティガン

◇マット・デイモン/役名:コリン・サリバン

◇ジャック・ニコルソン/役名:フランク・コステロ

◇マーク・ウォールバーグ/役名:ディグナム

◇マーティン・シーン/役名:クイーナン

◇レイ・ウィンストン/役名:ミスター・フレンチ

◇ベラ・ファーミガ/役名:マドリン

◇アレック・ボールドウィン/役名:エラービー

◇アンソニー・アンダーソン/役名:ブラウン

 

 

【あらすじ】

アイルランド系ギャングを壊滅させるため、警察は1人の新米警察官を組織へ送り込んだ。

逆にギャング組織も警察へスパイを送り込んでいた。

 

奇遇にも2人は同じ警察学校で学び、それぞれが違う立場で相対するところへスパイとして潜入することになる。

そして、それぞれの正義が交錯する…。

 

 

【みどころ】

本作は香港の大ヒット映画『インファナル・アフェア』シリーズのハリウッド・リメイク版となります。

ハリウッドらしい超豪華なキャストを揃えリメイクされた作品がどのような脚色を加えてアカデミー賞作品賞を受賞するほどの作品となったのか?

 

・名匠・マーティン・スコセッシ監督が描く”無間地獄”

名匠・マーティン・スコセッシ監督作品の特徴として、人間の闇を描いた物語が多くそれもいろんな手法を使った作品づくりをしています。

散りばめられたピースを回収し、断片的シーンをつなぎ合わせていく手法はマフィア映画の礎となるほどのもので現在でも主流とされているほどです。

 

そんなマーティン・スコセッシ監督が描いた『インファナル・アフェア』= ”無間地獄” とは、一体どのようなものか? 

この作品で最も注目したいポイントです!

 

 

【ネタバレ感想】

ここからはストーリーに沿って感想やツッコミを入れながら感想を青色で色分けしてあります》内容に触れていき、徹底解説する記事となります。

なるべく映画鑑賞後にお読みください。※ネタバレを多く含みます

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この映画は、警察に潜入したギャングのコリン・サリバン(マット・デイモン)とギャングに潜入した警察のビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)の相対する2人の交錯する思いと戦いを描いた物語です。

オリジナル『インファナル・アフェア』と同じでW主演の作品となりましたね。

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ギャングのボス・コステロ(ジャック・ニコルソン)はコリン・サリバンを警察に潜り込ませるため警察学校に行かせて刑事にさせました。

そして警察学校を首席で卒業したビリー・コスティガンはクイーナン警部(マーティン・シーン)とディグナム巡査部長(マーク・ウォールバーグ)の指示でコステロ率いるギャング組織にスパイとして潜入することとなった。

ビリーが犯罪を起こし留置されたことを機にコステロに近づく所もオリジナルとほぼ同じですね。

設定をあまり変えていない辺りにはオリジナル作品へのリスペクトを感じました。

ビリー・コスティガンの素性を知っているのが2人いるのはオリジナルとある意味おおきな違いです。

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警察は麻薬が街に蔓延する理由となっているコステロ率いるギャング組織を壊滅させようと躍起になっています。

コリン・サリバンがギャングのスパイとしてコステロに警察の捜査情報を逐一報告しているため警察はなかなか捜査を進めることが出来ずにいました。

仕事仲間も増やして順風満帆です。

出世もしていくのだが奇しくもコステロ逮捕が目的の部署に配属される。

さらにこの中には他のスパイだけがいたんですね。

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一方、ビリー・コスティガンも警察のスパイとしてギャング組織で活動する内容をクイーナン警部とディグナム巡査部長に報告していました。

ビリー・コスティガンは早く警察に戻してほしそうでしたが、コステロのヤバさを知っていたら当たり前ですよね。

それにしてもディグナム巡査部長は口が悪すぎです(笑)

2人とも優秀なのかそれぞれ潜入する世界でも何気に活躍しているのが面白いですね。 

 

コリン・サリバンは警察署に訪れていた精神分析医のマドリン(ベラ・ファーミガ)と結婚を前提に付き合い始める。

議員になるのを夢見ているのか議事堂が見える場所で暮らすことになる。

ホントに野心の塊ですね。

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コリン・サリバンはコステロとの関係に少し嫌気と疑問を持ち出します…..。一方、ビリー・コスティガンもスパイ生活のストレスがMAXとなり精神分析医のマドリンの元を訪れる。

ビリー・コスティガンの不思議な魅力と言動に惹かれ2人は一夜を共にする…..。

オリジナル版と違いマドリンは一人二役の大活躍(笑)

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警察内部にスパイがいる疑いが強まり、コリン・サリバンに対しスパイを探るよう指示が下りました。

めっちゃ信頼されてるし、運もいいやんですよね。

 

同じタイミングでコステロ率いるギャング組織でもスパイがいる疑惑がでます。

コステロとコリン・サリバンが映画館で密会するシーンまでオリジナルと同じだったのには何か感動した。

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コリン・サリバンはスパイ探しを利用して、自分の疑いとコステロ側にスパイとして潜入している者を特定しようとするためある作戦を仕掛けます。

この出来事でクイーナン警部は死んでしまいます。

そしてビリー・コスティガンの素性を知る者はディグナム巡査部長のひとりとなってしまいます。

しかし、そのディグナム巡査部長は警察を辞めて去って行ってしまうのでした。

コリン・サリバンの悪知恵はすごいです!

そしてビリー・コスティガンは運が悪すぎ!

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コリン・サリバンは警察署内でコステロがFBIへの情報提供者という事を知り、そしてクイーナン警部が死んだ事件の銃撃戦で死んだ者が潜入捜査官だというニュースをみました。これで疑念を抱いていたコステロとの関係を断つ決意をしました。

FBIに売られると思ったのか、警察として自分の保身のためか…..、何かに憑りつかれたかのような言動が目立ってきましたね。

 

そして、コリン・サリバンはコステロを罠にはめようと麻薬の取引現場に警察を待機させ周囲を包囲させました。

コリン・サリバンの思惑通りコステロ一味は一網打尽となり、コステロ自身も重傷を負いました。

そして、瀕死のコステロの前に現れたコリン・サリバンはコステロを撃ちとどめを刺しました。

ここでのコリン・サリバンの心境はオリジナル版とはまた違った心境だったように感じました。なにせこれでさらに出世したようですから。

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コステロを始末したコリン・サリバンの懸念材料は警察から送り込まれているビリー・コスティガンの事でした。

コステロがいなくなっても心配事は尽きない感じですね。無間地獄恐るべし!!

 

ビリー・コスティガンは自分の身分を戻してもらうために警察に行き、コリン・サリバンと対面しました。

そこで、ビリー・コスティガンはコリン・サリバンのデスクにあったあるメモを見つけ、コステロからのスパイがコリン・サリバンだと気付きその場を去りました。

ビリー・コスティガンもこのメモに気づかなかったら・・・。見逃せなかったんですね。

 

コリン・サリバンはデスクに戻るとビリー・コスティガンがいなくなっていたので自分がコステロのスパイだという事がバレたんだと悟ります。

そして自分の身を守るため、ビリー・コスティガンの警察データを削除したのです。

病的なコリン・サリバンの暴走は誰にも止められないですね。

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ビリー・コスティガンはコリン・サリバンをビルの屋上に呼び出し、自分の身分を明かし逮捕しようとします。

そしてエレベータで下に着いた瞬間、いきなりビリー・コスティガンは銃弾をうけて殺されてしまいました。そこにいたのはコステロからの別のスパイだった刑事でした。

そのスパイの刑事をコリン・サリバンは殺し、全てをその刑事になすりつけたのです。

とっさの判断で躊躇せず別のスパイを殺したコリン・サリバンはかなりおいこまれていたんでしょうね。

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そして何日かたったある日、コリン・サリバンが買い物をして家に戻るとそこにはディグナムがコリン・サリバンを殺すため待ち構えていたのです。

観念したコリン・サリバンはあっけなく殺されてしまいました。

この最後のシーンは好き嫌い別れる終わり方でしたね。

個人的には正直微妙でした…、全体通して作品の雰囲気が一番の違いとなるぐらいテイストが違っていました。

 

 

 

【まとめ】

香港ノワールの決定版ともいわれる作品をマーティン・スコセッシがリメイク。

お得意のギャング映画で『インファナル・アフェア』シリーズの1作目を基に製作されています。

 

過激で汚い言葉の数々や悪党の自尊心など人間の倫理観をあおる演出が効いた見どころの多い作品となっていて、アカデミー賞に相応しい作品となっています。

 

多少設定は変更されていますが、『インファナル・アフェア』の ”神”脚本 をそのままに活かせれていたのでオリジナル版へのリスペクトを感じましたが、実はマーティン・スコセッシ監督本人は、本当はこの映画を作りたくなかったようです。

真意は分かりませんが…。

しかしオスカーを獲得したのは監督としてのキャリアに大きく輝くものでした。

 

本作を観て『インファナル・アフェア』を観てない人は是非とも観てほしい作品です。

香港のみならずノワール映画の決定版として文句なしに傑作ですよ!

 

最後まで、読んでいただきありがとうございました。

 

 

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