どうも、こんにちは。ズバ男です。
この記事は原田マハさんの原作小説を映画化した ”全ての中から” ランキング形式で、おすすめ作品を紹介していくものです。
原田マハさんといえば、豊富な美術の知識を活かしたアート×ミステリー小説を思い浮かべる人が多いでしょう。実はそれ以外にも恋愛小説、旅やグルメを題材にした作品も多くあります。
その多岐にわたるジャンルは原田マハさんのものすごい経歴からくるものなんでしょう。今回はそのあたりも解説していきます。
たくさんの小説からどれを読んだらいいか悩んでいる人、小説は好きだが映画はあまり観ない人もこの記事を読んで、お気に入りの映画1本を見つけてください。きっとそこから原田マハワールドへと没入していきますので、覚悟してくださいね(笑)
サクッと気軽に読める内容になっていますので、どうぞ最後までお付き合いください。
※ランキングは私の独断と偏見によるものですので予めご了承ください。
【原田 マハ(はらだ まは)さんの紹介】
[ プロフィール ]
東京都出身 / 1962年7月14日生まれ / 血液型非公表
[ 代表作 ]
『カフーを待ちわびて』(2006)、『本日は、お日柄もよく』(2010)、『楽園のカンヴァス』(2012)、『たゆたえども沈まず』(2017)など
[ 経歴 ]
幼いころから兄(原田宗典)の影響で児童書を読んだり絵を描いたりして過ごしたようで、少女マンガや自作イラストつきの恋愛小説を書いていました。お兄さんの影響を大きく受けて多感な少女だったようです。
関西学院大学文学部に入学すると、明治~現代小説の代表作を読破しました。大学卒業後にグラフィックの専門学校に通い、兄の紹介でデザイナーになるも仕事の大変さで挫折。1年半でフリーとなる。
そんなある日、原宿にあるマリムラ美術館(現在は閉館)という私設美術館がオープンの準備をしているときに、直談判して雇ってもらうことになる。そこで美術館の幅広い経験と知識を得る。ここではひとりで色んなことをこなしていたようで、その経験が今に活かされているんでしょうね。
1990年に結婚すると、知人の紹介でアートマネジメント学校のディレクターとなる。しかし安月給だったため、今度は飛び込みで伊藤忠商事にプレゼンし、中途採用を勝ち取りました。本当にエネルギッシュな方ですよね。
1994年には早稲田大学の美術史科を学士受験し合格。働きながら通うことになる。1995年に森ビルの森社長から誘われ、森美術館の施設準備室に所属することになる。その後世界中の美術館を視察すると、通訳学校にも通い語学を学ぶ。
2000年にはニューヨーク近代美術館に六か月派遣される。この経験もその後の原田マハさんに大きく影響をしたようです。
2002年にフリーのキュレーターになると、「Rプロジェクト」という都市再生プロジェクトに参加。そこでたくさんのクリエーターと出会うことになる。
2003年にはカルチャーライターとして、執筆活動を始める。そのころから小説家を意識していたようです。
そして2005年1月1日より小説を書き始めると、その年に『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞する。翌年に作家デビューを果たす。
2012年には『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞を受賞。この作品で直木賞候補にもなり、本屋大賞第3位にもなり話題となりました。
ここまでの経歴をみるだけで、原田マハさんのエネルギーの大きさを感じますよね。
原田マハの”マハ”はフランシスコ・ゴヤの「着衣のマハ」と「裸のゴヤ」に由来しているようですよ。
[ 作風 ]
・絵画の知識を活かした美術を題材にした作品が特に魅力で、アートミステリーはその真骨頂です。
・描く作品はほとんどがハッピーエンドで、人の良心を独自の視点でとらえた作風は日常と違った温かさを感じる。
・アート小説以外にも恋愛小説や家族愛などの人間ドラマを描いたもの、旅行やグルメに関したエンタメ作品も多いのが特徴で、そのどれもが美しい文体で書かれています。
【 ランキング 6位~1位 】
6位『ランウェイ☆ビート』
【作品情報】
2010年 126分
◆監督/脚本・・・大谷健太郎/高橋泉
◆主要キャスト・・・瀬戸康史/桜庭ななみ/桐谷美玲/IMALU/田中圭
【あらすじ】
転校生の“ビート”こと溝呂木美糸(瀬戸康史)は、転入早々“ワンダ“こと犬田悟(田中圭)へのイジメに出くわす。落ち込むワンダをクラス一のカッコイイ男にすると宣言したビートは、ワンダを別人のように大変身させる。ビートの天才的なファッションセンスに驚いたクラスメートたちは、文化祭のファッションショーに取り組むことになるが……。(シネマトゥデイより引用)
【映画情報サイトの評価】
サイト名 | 点数(5点満点) |
Filmarks | 2.8点 |
映画.com | 2.7点 |
YAHOO!映画 | 3.0点 |
・キラキラした学園映画でそのテンションについていければ問題ないが、正直合わない人もいる。しかし原作が携帯小説ということもあり、ストーリーは明快でテンポもいいのでみやすい作品に仕上がっている。
・ちょっと前の映画なので出てくるアイテムがいちいちエモくて上がる↑ 特に世代の人はニヤニヤしてしまうだろう。
5位『一分間だけ』
【作品情報】
2014年 112分
◆監督・・・チェン・フイリン
◆主要キャスト・・・チャン・チュンニン/ピーター・ホー/池端レイナ/ディン・チュンチャン/ホアン・ペイジア
【あらすじ】
ファッション雑誌の編集者ワンチェン(チャン・チュンニン)は、恋人(ピーター・ホー)と共にゴールデンレトリバーを飼い始める。仕事に追われる中、大切なものを見失ってしまったワンチェン。やがて恋人が去り、一人で愛犬のリラを育てる生活を重荷に感じだしたころ、リラが病気になってしまい……。(シネマトゥデイより引用)
【映画情報サイトの評価】
サイト名 | 点数(5点満点) |
Filmarks | 3.5点 |
映画.com | 2.9点 |
YAHOO!映画 | 3.2点 |
・犬と人の絆を描いた物語で犬を飼ったことがある人は心えぐられる内容となっている。
・原作にある部分を大きく端折っているため、若干作品の雰囲気が違っている。しかしイヌ視点の映像など見どころは多いのでイヌ好きにはオススメしたい映画です。
4位『カフーを待ちわびて』
【作品情報】
2009年 121分
◆監督/脚本・・・中井庸友/大島里美
◆主要キャスト・・・玉山鉄二/マイコ/勝地涼/尚玄/瀬名波孝子
【あらすじ】
南の小さな島で雑貨店をしながら愛犬のカフーと暮らす明青(玉山鉄二)は、ある日1通の手紙を受け取る。そこには「あなたのお嫁さんにしてください」というメッセージが書かれていたが、彼は差出人に心当たりはなかった。そんな折、突然幸(マイコ)と名乗る美しい女性が島を訪れ、いつの間にか明青の家に居ついてしまうのだが……。(シネマトゥデイより引用)
【映画情報サイトの評価】
サイト名 | 点数(5点満点) |
Filmarks | 3.4点 |
映画.com | 3.1点 |
YAHOO!映画 | 4.0点 |
・物語自体はリアルさはないが、きちんと方言も使われ離島ならではの文化や社会問題にもふれられており、沖縄を感じる映画。
・原田マハの作品というより、島に住む人たちの日常に癒されほっこりするので沖縄に住みたくなる映画になっている。
3位『総理の夫』
【作品情報】
2021年 121分
◆監督/脚本・・・河合勇人/松田沙也.杉原憲明
◆主要キャスト・・・田中圭/中谷美紀/貫地谷しほり/工藤阿須加/松井愛莉
【あらすじ】
少数野党の党首を務める凛子(中谷美紀)を妻に持つ、鳥類学者の相馬日和(田中圭)。もし総理大臣になったら不都合はあるかと凛子に尋ねられた日和は、それを気に留めることもなく野鳥観察の出張に向かう。電波の届かない孤島で彼が10日にわたって野鳥観察をしている間、凛子は日本史上初の女性総理大臣に選出される。突如、総理の夫となってしまったことに戸惑いつつ、妻を全身全霊で支えようとする日和だが、夫婦の愛と絆を試されるような問題が次々と降りかかる。(シネマトゥデイより引用)
【映画情報サイトの評価】
サイト名 | 点数(5点満点) |
Filmarks | 3.6点 |
映画.com | 3.4点 |
YAHOO!映画 | 3.6点 |
・コミカルではあるがコメディではない、女性が社会で活躍するために抱える問題に踏み込んでいるが、説教臭さも感じない夫婦愛を描いた物語。
・リアリティある作品ではないが、女性キャストが痛快に活躍していて今後の社会もふくめて明るくなる映画。
2位『でーれーガールズ』
【作品情報】
2015年 118分
◆監督/脚本・・・大九明子/源孝志
◆主要キャスト・足立梨花/優希美青/安蘭けい/白羽ゆり/甲本雅裕
【あらすじ】
1980年。東京から岡山へ転校した鮎子(優希美青)は、標準語を話すことからクラスになじめず、「ものすごい」を意味する岡山弁「でーれー」を頻繁に使って溶け込もうとするものの空回り。憧れている大学生ヒデホ(矢野聖人)と自分を主人公にした恋愛マンガを描いて心の支えにする彼女だが、それを同級生の武美(足立梨花)に読まれてしまう。その続きを読みたがる武美と友情を育んでいくが、ある出来事が原因で仲たがいをしてしまう。それから30年後、漫画家となった鮎子(白羽ゆり)は岡山を訪れるが……。(シネマトゥデイより引用)
【映画情報サイトの評価】
サイト名 | 点数(5点満点) |
Filmarks | 3.4点 |
映画.com | 3.5点 |
YAHOO!映画 | 4.0点 |
・岡山ロケでその街並みをみるだけで楽しくなるし、山口百恵の曲が切なく演出されていてほろ苦さを感じる青春映画。
・高校生パートと大人パートのキャストに雰囲気の違いがあり、そこがこの作品の好みの分かれ目かな。合えばテンポもよく一気にみれる良作です。
1位『キネマの神様』
【作品情報】
2021年 125分
◆監督・・・山田洋次/朝原雄三
◆主要キャスト・・・沢田研二/菅田将暉/永野芽郁/野田洋次郎/北川景子
【あらすじ】
ギャンブル狂いのゴウ(沢田研二)は、妻の淑子(宮本信子)や家族にもすでに見捨てられていた。そんな彼が唯一愛してやまないのが映画で、なじみの名画座の館主テラシン(小林稔侍)とゴウはかつて共に映画の撮影所で同じ釜の飯を食った仲だった。若き日のゴウ(菅田将暉)とテラシン(野田洋次郎)は、名監督やスター俳優を身近に見ながら青春を送っていた。(シネマトゥデイより引用)
【映画情報サイトの評価】
サイト名 | 点数(5点満点) |
Filmarks | 3.6点 |
映画.com | 3.4点 |
YAHOO!映画 | 3.7点 |
・原田マハ原作だが山田洋次監督の情熱を感じる人情ドラマであとからじわじわと心にしみる映画。松竹映画100周年にふさわしい仕上がりである。
・本来主役をつとめるはずだった志村けんさんと沢田研二さんを重ねて見てしまうし、それを感じる作品。そして東村山音頭のシーンはいろんなものを感じさせた。
【まとめ】
気になる作品はありましたか。
原田マハさんというと美術小説のイメージが強いですが、経歴を読んで分かるようにいろんなことを経験して得た知識で描くジャンルは多岐にわたります。映画化された作品もいろんなジャンルのものがありますもんね。
今回紹介した作品は原作小説とすこし雰囲気の違うものが多いですが、原田マハさんの作品らしくハッピーエンドの作品が多いので、どのシーンでも安心してみれるものばかりですよ。
発表される小説はいつもヒットし注目される原田マハさんの小説は今後もどんどん映像化されていくでしょう。
今後も違う小説家さんで勝手にランキングをしたいと思いますので、その際は是非読んでくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。